メディア情報

[’21/12/10] パドクター

毎月、街の情報誌 「ぱど」 に健康情報
ワクワク楽しい予防歯科ってなあに?
連載しています。

 

 

長年、歯科医師の入江先生森山知子先生執筆して頂いておりましたが
今回から、新たに執筆メンバーが変更しました。

新メンバーは、
衛生士の岩切さん
デンタルコーディネーター兼管理栄養士の坂口さんです。

歯に関する知識はもちろんのこと、歯並び矯正や、食育、歯育て
管理栄養士の視点から学ぶ知識など、様々な学びや気付きを
皆様にお届け致します。

今回は、衛生士の岩切さんで、
『歯医者は歯を診るだけではないについてです。

ご興味のある方は、ぜひお読みくださいね。

 

ワクワク楽しい予防歯科ってなあに? vol.197

『歯医者は歯を診るだけではない』

こんにちは。
ヨリタ歯科クリニックの歯科衛生士、岩切です。

歯科衛生士として勤務していく中で、患者さんを診させていただく時に
大切にしていることがあります。

それは、患者さんをお迎えする時に歯だけを診るのではなく、患者さんとの対話を
大切にしているということです。
対話を通して様々なことに気付くことがあります。

【ヘルスプロモーション】という言葉をご存知でしょうか?
ヘルスプロモーションは、1986年、WHO がカナダのオタワで開催した
第1回ヘルスプロモーション会議の中で示された新しい考え方です。

これに関する宣言文がまとめられたオタワ憲章の中で、ヘルスプロモーションとは
「人々が自らの健康をコントロールし、改善できるようにするプロセスである」と
定義されています。

私たち歯科医師や歯科衛生士は歯を治すだけではない、私たちは患者さんが
自らの健康の坂道を前を向いて歩き続けられるように、時には横で応援したり、
時には背中を押したりしながら、サポートする仕事も兼ねていると思っています。

自分の健康は、自分で守る。

私たちは、患者さんが自分の健康を自分で守っていくためのサポートをしています。
人生は、平坦な道だけではありません。時には予期しないようなことが起きたりと、
人生のステージにおいて、上り坂や下り坂もあります。

その時に、私たちが歯だけを診ていたら、その患者さんに本当に寄り添った言葉がけが
できるでしょうか?
その方の生活背景を知り、体調やメンタルの状態なども五感を通じて観察することで、
見えてくるものがあります。

メンテナンスに来てくださるあの方は、いつも口腔内をしっかり清掃しておられたのに、
何故急に口腔内が乱れてきたのか?
例えば、生まれて初めての子育てで、自分のことを後回しにしてしまうお母さんは
とても多いと思います。

気づけば赤ちゃんのことばかりで、知らず知らずのうちに口腔内が乱れておられる
お母さんにもお会いしました。

【自分の健康は自分で守る】と言っても、そうできない状況はあると思います。

様々なライフステージで、こういったことは起こりえます。
当院には、託児ルームがあり、専門の保育士が託児を担当してくれています。

ほんの少しの時間ではありますが、託児ルームを利用してもらい、
少しの時間でも自分のための時間を作ってもらい、
【健康な口腔内を支えるお手伝いがしたい】と思っています。

出来ない時は、一緒に支えたらいいんです。
口腔内が乱れていたから、歯磨き指導をする。

そうではなくて、何故口腔内が乱れたのか?

そこを診ていくことこそ、今後の歯科においては大切なことであると思いますし、
画一的な指導だけでは無く、患者さんに寄り添ったサポートができる歯科衛生士で
ありたいし、人でありたいと思っています。

そして更に、過去のバックナンバーを、
ご覧になりたいあなたは、コチラ

 

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