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[’22/4/8] パドクター

毎月、街の情報誌 「ぱど」 に健康情報
ワクワク楽しい予防歯科ってなあに?
連載しています。

 

 

執筆メンバーは、
衛生士の岩切さん
デンタルコーディネーター兼管理栄養士の坂口さんです。

歯に関する知識はもちろんのこと、歯並び矯正や、食育、歯育て
管理栄養士の視点から学ぶ知識など、様々な学びや気付きを
皆様にお届け致します。

今回は、デンタルコーディネーター兼管理栄養士の坂口さんで、
『乳児嚥下と離乳食の関係』についてです。

ご興味のある方は、ぜひお読みくださいね。

 

ワクワク楽しい予防歯科ってなあに? vol.201
『乳児嚥下と離乳食の関係』

こんにちは!ヨリタ歯科クリニック管理栄養士の坂口です。
今月は、「乳児嚥下と離乳食の関係」について、詳しくお伝えします。

まず、乳児嚥下とは、乳児の頃の飲み方が、まだ残っている状態を指します。
乳児の頃の飲み込み方といえば、授乳を想像してみると良いと思います。

唇同士は、重なることがなく、舌を前後に動かすことで、
食べ物(母乳)を喉の奥に運んでいます。

成熟型嚥下(成人嚥下)の場合、食べ物が外に出ないよう、唇同士を重ね、
舌を上下に動かすことで、食べ物を喉の奥に運んでいます。

乳幼児は、離乳食によって食べる機能を獲得し、
徐々に乳児嚥下から成熟型嚥下に移行することが、とても大切なのです。

つまり、お子さんのお口の成長に見合った、段階的な離乳食の食べ方を
実践することが望ましいのです。

では、段階的な離乳食の始め方とは、一体どういうことなのでしょうか。
離乳食を始める目安やおよその時期について、詳しくお伝えします。

離乳食を開始する目安の時期は、生後5~6か月頃です。
ただし、時期は目安なので、赤ちゃんの発達状況に合わせます。
目安としては、

・首のすわりがしっかりとしていて寝返りができる
・支えると座れる
・食物に興味を示す
・体調や機嫌が良い
・スプーンなどを口に入れても舌で押し戻すことが少なくなる(哺乳反射の軽減)

などが挙げられます。

離乳食を始める目的としては、食べ物に慣れることや、
母乳やミルクで足りない栄養素を補うことではありますが、
同時に、「唇を閉じて食べ物を取り込み、飲み込むことができる力」を
身に付けることも非常に大切です。

形態は、スープ状から始め、慣れたらヨーグルト状にしていきます。
離乳食の回数は、1日1回から、様子を見ながら少しずつ始めていきます。

離乳食を食べるときのスプーンの形は、平たいスプーンをおすすめします。
これは、唇の力が弱い赤ちゃんにとって、食べ物を取り込みやすいからです。
唇の力がついてきて、一口量がしっかりとすれば、深いスプーンに変えても良いです。

また、スプーンは下唇の上に置きます。

これにより、赤ちゃんが自分で食べ物を取り込み、お口の奥まで運ぶための練習になります。

いかがでしょうか。

「乳児嚥下と離乳食の関係」について知っていただけたでしょうか。

次回からは、離乳食の食べ方や栄養について詳しくお伝えします。

ヨリタ歯科クリニックでは、管理栄養士と歯科衛生士による離乳食教室も開催しておりますので、
離乳食についてお悩みや、興味がある方はぜひお越しください。

そして更に、過去のバックナンバーを、
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