[’10/6/3] ライバルは誰
今日は、昨日の新人研修で話した、
「ライバルは誰」という話を、してみたいと思います。
開業当初(19年前)、私は早く一人前の歯科医師として認められたい
地位と名声を手に入れたい。そんな思いでいっぱい。
周囲から見れば「ガツガツして、何あせってんだ」と思われていたかも。
それ程、自分に自信がなく、見えるもの(売上や来院数など)ばかり、
気にしていたように思います。
そう、その時の私のライバルは、この地域で開業している、
同業者だったのです。
あの先生は、○○時まで診療している。
この先生は、1日○○人患者様が来ているらしい。
従業員が、○○人もいる。
○○先生は、新しく設備投資をしたなど。
そんなことばかり、気にしていたように思います。
そしてある意味、地域で成功すると、ライバルがいなくなると、
目標を見失ってしまいました。
何を目指せばいいか、わからなくなってしまいました。
10年前の私は、そんな状況でした。
目先の利益や、ちっぽけな自分本位の幸せを追い求めた結果なので、当然と言えば当然。
全く、楽しくなかった。
将来が、見えなかった。
そんな、さまざまな経験をする中で、
共に働くメンバーや、追い続けてくれる患者様、
支えてくれた家族など、もっともっと身近な人、
そう、半径3m以内の人の幸せを、心から願うようになりました。
すると、視点が大きく変わったのです。
自分の、やりたいことをやり続ける。
楽しいと思ったことを、心から楽しむ。
笑顔でありがとうと、心から言える自分になる。
そう決めたとたん、ライバルは周囲の同業者ではなく、
自分自身に、なったのです。
自分に素直になる、自分に負けない、
弱い自分、いくじなしの自分、言い訳ばかりの自分に打ち勝つ。
自分に、限界を作らない。
ライバルは、自分。
昨日の自分に勝つことが、大切であるとわかったのです。
それを知ってから、ほんの少しですが、人生が楽しくなりました。
何か、心に一すじの光が射し込んだよう。
これからも、昨日の自分を愛し、
今の自分に感謝し、明日の自分を賞賛したいと思います。
?<ライバルは自分 寄田幸司>