子どものフレイルってなぁに? -口腔機能発達不全症について-
【目次】 ■フレイルと、口腔機能発達不全症 |
こんにちは!
ヨリタ歯科クリニック管理栄養士チームです。
9月になりましたが、まだまだ暑さが厳しいですね。
油断なさらず、くれぐれも熱中症にはお気をつけください!
熱中症対策として、水分補給が重要となりますが
小さいお子様や、ご高齢の方を中心に
「なかなかたくさんの量が飲めない」
「ゴクゴク飲めない」
という方も、多いようです。
最近では、スポーツドリンクや経口補水液がゼリータイプになっていたり
アイススラリーと呼ばれる、飲める氷(!)として発売されるようになりました。
形状を変えることで、液体タイプより、多くの量を飲用しやすくなっています。
それぞれの世代に合わせた対応方法が、研究されています。
自分たちが対応しやすい方法で、取り入れていきたいものですね。
フレイルと、口腔機能発達不全症
覚えていただいていますでしょうか?
前回のブログで、フレイルについてお話させて頂きました。
【フレイルの概念については、こちらをご覧ください。】
また、フレイルは高齢者だけの問題ではなく、子どもの時期の問題でもあり
この時期に、フレイル対策を行う事も大切だとお伝えしました。
そうです、小見出しにある漢字ばかりの、謎の言葉。
“口腔機能発達不全症(こうくうきのうはったつふぜんしょう)”
というものが、子どもの時期のフレイル問題なのです。
今月からは、子どものフレイル問題である“口腔機能発達不全症”について
詳しくお話しさせて頂きます。
口腔機能発達不全症とは何でしょうか?
大切なお子様や、お孫様がいらっしゃる方には
ドキッとする言葉を、お伝えしなければなりません。
口腔機能発達不全症は、病気です。
口腔機能発達不全症は、その名前の通り、“口腔機能”が“発達不全”の状態です。
さらに詳しくお話しします。
口腔機能とは、
■食べる機能
■話す機能
■呼吸する機能
のことを指します。
この口腔機能が十分に発達していない、あるいは正常に獲得できていない状態を
発達不全と呼びます。
そして、
一般的に、機能を十分に発達するまでの限度である、15歳未満の小児が対象となります。
口腔機能発達不全症の病状としては
■うまく、噛めない
■うまく、飲み込めない
■うまく、話せない(「さしすせそ」が「しゃししゅしぇしょ」になる、など)
■よく口が開いていて、口呼吸になっている
などが見られます。
この病気の、最も恐ろしいことは
「自分で症状が自覚しにくい」
という点にあります。
とくに、お子様の場合は、注意して見ていないと、発見しにくいです。
保育所や、幼稚園、学校で指摘されることはほとんどありません。
言われてみて初めて
「うちの子にあてはまってる!」
という方も少なくありません。
この傾向が見られるお子様には、口腔機能を正常に発達させるため、
専門的な関与をする必要があります。
つまり、歯医者の関与です。
食の問題と、口腔機能発達不全症
さらに、口腔機能発達不全症にかかっているお子様や
口腔機能発達不全症の予備軍のお子様には、以下のような食の問題も見られます。
■朝・昼・晩や、日によって、食べる量にムラがある
■固いものを避けて、柔らかいものを食べたがる
■好き嫌いが多く、偏食傾向になっている
■食べるのに時間がかかる
■噛む回数が少なく、すぐ飲み込む
■食が細く、比較的食べる量が少ない
こういった食の問題により、成長に必要な栄養を十分に摂取できず、
低栄養に陥りやすくなってしまいます。
最近では、低栄養により体重が増えず、高齢者のようなフレイルの状態に
なってしまうお子さんも増えてきています。
何度もお伝えしていますが、
フレイルは高齢者だけの問題ではなく、子どもの時期からの専門的な関与が
とても大切なのです。
ご安心ください。
私達、ヨリタ歯科クリニックの管理栄養士がいます。
お子さんのお口の発達で、気になることはありませんか?
では、
「フレイル対策って、どこで何をすれば良いの?」と疑問に思った方も
いらっしゃると思います。
10月の2週目のブログでは、当院で取り組んでいる、口腔機能発達不全症の
お子さんを対象にした
“プレスマクラブ”
について詳しくお伝えしたいと思います!
冒頭にお話しした熱中症対策のように、我々歯科業界も、
それぞれの世代に合わせた対応方法が、研究されてるのです。
「歯科業界でできる、お子様向けのフレイル対策」
ぜひ、次回のプレスマクラブの記事もチェックして下さい!
次回の更新は・・・?
最後まで読んで頂き、ありがとうございます。
9月の4週目は、季節の献立を提案させて頂きます!
9月からは、待ちに待った、食欲の秋に、突入です!
ヨリタ歯科クリニック管理栄養士がプロデュースする
献立も楽しみにして下さいね。
こちらの記事も、ご期待ください!
<ヨリタ歯科クリニック 管理栄養士チーム>