ヨリタレシピ「12月の特選食材 れんこん」
【目次】 |
こんにちは!
ヨリタ歯科クリニック管理栄養士チームです。
今年も、残すところあとわずかになりました。
年末は何かと忙しくなる時期だと思います。
くれぐれも体調にはご注意くださいね。
手洗い・うがいはもちろん、しっかりと栄養と睡眠をとり、
万全の体調で、年を越せるようにしたいものですね。
さて、今月は2020年最後を飾る、
季節の旬の食材を使ったレシピを、ご提案させて頂きます!
今月の特選食材 れんこん
第4回目に選んだ食材は、「れんこん」です!
れんこんはおせち料理に使われる、縁起のいい食材といわれています。
その由来は、何かご存じでしょうか?
れんこんには複数の穴があいていることから、
「将来の見通しが良い」と考えられています。
また、れんこんには種が多いことから、
「子孫繁栄」の意味も込められています。
今月は、旬だけでなく、縁起の良い食材ともいわれている
れんこんを使ったレシピを、紹介していきますね!
今回は、れんこんを主役にした
簡単で、パパっと作ることが出来るレシピを
ご紹介したいと思います!
それでは、早速レシピをご覧ください!
レシピ:①れんこんとブロッコリーとかにかまのガーリックレモン炒め
★分量(約2人分) ・れんこん水煮 1袋(100g) |
■作り方■
①れんこんの水煮は、水で軽く洗い流します。
②ブロッコリーを切り、茹でます。
③かにかまを、食べやすい太さに裂きます。
④フライパンにオリーブオイルとにんにくチューブを熱します。
⑤れんこんと茹でたブロッコリーを炒め、ある程度火が通ったら、
かにかまを加えて炒めます。
➅お湯で溶かしておいたコンソメ顆粒、ポッカレモン、塩コショウを
「➄」に加えて炒め、食材全てに火が通ったらお皿に盛り付けて
出来上がりです。
【 栄養価(一人分)】
エネルギー(kcal) 169 |
管理栄養士・坂口からひとことメモ
★ここがポイント
れんこんは、皮をむいて切ると、色が変色しやすいですよね。
それを防ぐために、切ったらすぐに酢水か、冷水につける必要があります。
しかし、れんこんの水煮を使うことで、そのような手間を省くことができます。
さらに、水煮であっても、れんこんのシャキシャキとした食感は十分残っているため、
手間をかけずに、れんこんを美味しく味わえる1品を作りました。
★食レポ
れんこんは水煮であっても、シャキシャキとした食感が十分残っていました。
調味料にはにんにくやレモンなど、風味がある食材を使うことで
少ない調味料でも食べやすくなります。
れんこんもブロッコリーも、たくさん噛まないと飲み込みにくい食材なので、
しっかりと噛んで満腹感を得られる1品になったと思います。
ビタミンCを多く含むれんこんに加えて、レモンを使用しているので、
さらに多くのビタミンCを摂ることができます。
レシピ:②たことれんこんの昆布茶あえ
★分量(約2人分) ・れんこん 50g |
■作り方■
➀れんこんは皮をむき2~3mmの半月切り、たこは1口台に切る。
その後キッチンペーパーでしっかり水分をとる。
②袋に片栗粉を入れ、れんこん、たこにそれぞれ片栗粉がしっかりつくまで振る。
③フライパンに油を敷き②を入れ、こんがり色がつくまで焼く。
④ボウルにたことれんこんを入れ、昆布茶を加え、しっかり混ぜる。
【 栄養価(1人分)】 エネルギー(kcal) 157 |
管理栄養士・高野からひとことメモ
★ここがポイント
昆布茶で味付けすることでしっかり味はついていますが、塩分は控えめになっています。
あと、たこはしっかり水分を取ってください!
適当にすると、焼くときに油はねがすごいので、気をつけてくださいね!(笑)
★食レポ
塩分控えめですが味はしっかりついているので、お酒のおつまみや
お弁当のおかずにもピッタリです。
れんこんは太めに切ることで、食感がしっかりしてよく噛むので満腹感もでます!
れんこんに含まれる栄養素とは??
れんこんは、体のエネルギー源になる炭水化物が主成分ですが、
カリウムやビタミンCなどの栄養素も豊富に含まれています。
■カリウム
カリウムには体内の水分を調節する役割や、
塩分であるナトリウムの尿中への排出を促進させ、
血圧を下げる効果があります。
最近では、カリウムの摂取量を増加させることで、
血圧低下、脳卒中予防に効果があるともいわれています。
■ビタミンC
皮膚や細胞のコラーゲン合成に、欠かせない栄養素です。
欠乏すると、コラーゲン合成ができないので
血管がもろくなり、出血傾向となります。
その結果、壊血病(症状としては、疲労倦怠、イライラする、
顔色が悪くなる、皮下や歯茎からの出血、貧血、
筋肉減少、呼吸困難、心臓障害など)に、なってしまいます。
ビタミンCは、通常では水に溶けやすい性質を持ちますが、
れんこんのビタミンCは、でんぷんに守られているため、
加熱しても、壊れにくい特徴があります。
★最後に
いかがでしたでしょうか。
れんこんに含まれる、栄養素について知って頂けましたか?
一度、お家でも作って頂けたら嬉しいです。
先ほどお話したカリウムという栄養素は、腎機能が低下している方などには
制限が必要とされている場合がありますので、ご注意ください。
次回の更新も楽しみにしていてくださいね!
参考文献:東京アカデミーオープンセサミシリーズ管理栄養士下巻
七賢出版 2018年 p193、195
:伊藤貞嘉・佐々木敏 日本人の食事摂取基準
第一出版 2020年 p244、273
<ヨリタ歯科クリニック 管理栄養士チーム>