ワクワク楽しい経営日記

Vol.54 ワクワク楽しい歯科医院実践経営術 パート10

今回はさらに詳しく、初診カウンセリングについてお話します。

② 初診カウンセリング成功の5つのポイント

1 適切な場所、空間

ただ単に、カウンセリングスペースを作っただけでは、充分とはいえません。
患者様のプライバシーに配慮して、個室にする必要があります。
まずはドアを閉めて、全く外部に声が漏れないようにして下さい。

しかし、閉鎖的にならないよう、光が多く入るようにします。
何となく室外の様子が分かるように、すりガラスにするのも良いと思います。
また、設置場所は待合室に近い方が良いでしょう。導入がスムーズに行えます。

2 充分な時間

初診カウンセリングとその後の、口腔内写真撮影、検査などで約一時間取って下さい。
たとえ予約外の初診来院者でも、この対応は変わりません。
どんなに診療室内が忙しくても、必ずきっちりとした対応が出来るよう、
システムを構築する必要があります。

初診来院者の心をつかみ、今後の診療をスムーズに出来るかは、
初診カウンセリングの成功にかかっていると言っても、過言ではありません。

そのため、カウンセラーはドクターや衛生士である必要はない、と考えています。
私たちの医院では、健康プロモーターと呼ばれる、アシスタントが患者様の悩み、
想い
などを時間をかけてお聞きします。

私たちの医院では初診カウンセリングメモと、パソコンを使い、
短期間でカウンセリング出来るようにシステム化しました。
ある特定の人しか出来ない、ということでは
カウンセリングが、スムーズに行えない状況が必ず発生します。
来院者の心をつかむ、この瞬間が大切なのです。

3 分かりやすい資料

初診時には、必ず院内オリジナル資料をお渡しして下さい。
私たちの考え、診療方針、そして目指す理想の医院を、
来院者に、わかりやすく伝えることが大切です。

ここでは、専門的な治療方法や技術、設備などを説明する必要はありません。
あなたの夢を語って下さい。
そしてその夢に、多くのメンバーや他の患者様が、賛同していることを、
知っていただくことが重要です。

4 ふさわしい人材

先ほど、ある程度の訓練をすれば、誰でも出来ると言いました。
それは、間違いではありません。
しかしカウンセラーの役目は、人の話を聴くことです。
しかも先入観を持たず、心をニュートラルにして聴くことが要求されます。

それが出来て初めて、カウンセラーと来院者が
心と心が触れ合い、共感することが出来るのです。
人は話す事は好きですが、他人の話を聴くのは苦手です(私はその典型です)。

したがって、人の話を三十分でも一時間でも、口を挟まず
「そうですよね」「なるほどね」と聴ける能力が必要です。
この能力が備わっている人が、カウンセラーとしては最適です。

今回の学び カウンセラーは心をニュートラルにし、人の話をきちんと聞く能力のある人

関連記事

vol.252  2017 ワクワク楽しい経営日記パート1 「笑顔とありがとうがあふれる、日本一の歯科医院作り」 その25 ~新人研修レポート その2 新人戦力化プログラム~

vol.251  2016 ワクワク楽しい経営日記パート24 「笑顔とありがとうがあふれる、日本一の歯科医院作り」 その24 新人研修レポート その1 USJ宣言

vol.250  2016 ワクワク楽しい経営日記パート23 「笑顔とありがとうがあふれる、日本一の歯科医院作り」 その23 ~月間行動目標採点表~

新着記事

NO IMAGE

3月29日(金)午前診療短縮のお知らせ

歯周病と認知症の関係について

歯科医院専売キシリトールガムの効果

Concept