赤ちゃん歯科ブログ

何故、お口の機能を鍛える必要があるのか?

こんにちは。
赤ちゃん歯科チーム、歯科衛生士の岩切です。

今回は、【何故、お口の機能を鍛える必要があるのか?】について
お話しようと思います。

 

お口の機能って、一体なんでしょう?

お口には次の

①食べる(取り込む、咀嚼する、嚥下する)
②話す
③歌う
④呼吸する
⑤表情をつくる

5つの要素があります。

これらを見ていった時に、
そこには必ず【唇】【舌】【頬】の動きが関わっています。

食べることは、唇と舌と頬が絶妙な動きをすることで、
食べ物を取り込んだり、咀嚼したり、嚥下を手伝ったりしています。

話すこと、歌うことにも、唇と舌と頬がお口の中の空間を変えたり、
唇を使って破裂音を出したり、舌を使って発音したりなどして声が出ています。

呼吸をするとき、特に鼻呼吸の場合は、唇をしっかり閉じて
舌を上顎にあげる
ことで、私たちにとって健康な呼吸、鼻呼吸を
するための手助け
をしてくれています。

表情を作る時、今皆さんは普段マスクをしていることが多いと思いますが、
口元が隠れている場合、なかなか表情を読み取ることが難しい場合もありますよね。

漫画など見て欲しいのですが、口角が下がっているときは
なんとなくむすっとしていたり、悲しんでる印象があったり、
逆に口角が上がっていると笑っているような表情だったり
喜んでいるような表情を、感じ取るのではないでしょうか?

そこにも、唇や唇の周りの筋肉、舌の位置が大きく関わっています。

ということは、
お口の機能が低下している、あまり育ってない状況というのは、
この5つのお口の働きも弱っている、ということがわかります。

食べる時にムセてしまったり、
誤嚥してしまったり、
話す時にある特定の音が聞き取れなかったり、
鼻呼吸ではなく、口呼吸が主な呼吸になっていたり、
顔の表情が乏しい、
などの兆候が出てきているのではないかなと思います。

また生後7カ月ごろから生えてくる歯の位置にも、
実はこのお口の機能は大きく関わっています。

歯の位置は、唇や舌、頬の力のバランスが取れているところで並びます。

(※画像:こいし歯科 小石剛先生よりご提供)

例えば、
いつも鼻呼吸ではなく口呼吸をしていて、舌が上顎についておらず、
また唇も空いている状態
なら、歯はどう並ぶでしょうか?

前歯が前に出ていたり、舌が上顎にいつも接地していないので、
本来の嚥下の時に舌を上顎に押しつけて飲み込むことがし辛く、
そのために上顎の成長に影響が出て、顎の発育が充分に育たなかったり、
また、嚥下の際、上顎に舌を押しつけることが難しく、
そのため、前歯を押したり、上と下の前歯で舌を挟み込み嚥下をしてしまったり

そうなると、歯の位置にも必然的に影響が出てくると思いませんか?

お口の機能は、上の5つの要素だけでなく、
将来的な歯並びにも関係してきます。

そして、お口の機能は私たちが健康で元気で美しくいるためにも
とても必要なものです。

そして、お口の機能は、
【産まれてから歩くようになるまで】
お口や身体の発達を通して作られていきます。

つまり、赤ちゃんの時期をどう過ごすか?で変わっていきます。

是非、
お口のQOLを上げて、
人生を豊かに生きたいものですね。

 

<赤ちゃん歯科チーム 衛生士 岩切>

 

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