炭酸水について
こんにちは。
ヨリタ歯科クリニック、歯科衛生士の細工です。
時々患者様から、
「炭酸水って歯に悪いですか?」
と質問を受けることがあります。
炭酸水は、健康や美容にもよいとされていて、
習慣的に飲まれている方も多いかと思います。
歯の表面のエナメル質は、pH5.5以下で溶け始めるのですが、
無糖の炭酸水は、pH4.5〜5.0の弱酸性です。
炭酸水は、時々飲む分には殆ど歯に影響はないのですが、
(唾液の働きで、お口が酸性に傾いても30分〜1時間ほどで中性に戻してくれるため)
お水やお茶の代わりにダラダラ飲んだり、唾液が減る就寝前に、飲む習慣のある人は、
少しずつ歯が溶かされ続けていくので注意が必要です。
また、レモンなど柑橘系のフレーバー付きの炭酸水は、例え無糖であっても、
クエン酸が入っていることが多く、さらに酸性度がpH3.5〜4.0と高くなっているので、
特に気をつけましょう!
このように、エナメル質が酸性の飲食物などによって溶け続けていく状態を、
『酸蝕症(さんしょくしょう)』
と言います。
無糖だから大丈夫!!と飲み続けていると、酸蝕症になる危険性があります。
これから暖かくなり冷たい飲み物を飲む機会も増えるかと思いますが、
正しい飲み方を守って、いつまでも健康な歯でいられるようにしていきましょう☺
<歯科衛生士 細工>