Dr.ブログ

ぶつけた時は!

こんにちは!

歯科医師の安岡です。

CIMG9976のコピー

今日は小児の外傷について書きたいと思います。
幼稚園~小学生ぐらいのお子さんたちはだんだん温かくなってくると外で遊ぶことが増えてきます。そうすると比例して増えるのが転倒や殴打での歯牙の外傷です。

小児歯科の外傷の原因で多い順番は
(1)転倒、(2)衝突、(3)転落
です。

関節的には
(1)低年齢の小児にとって顔面を打撲しやすい家具の配置など室内の環
屋外ではコンクリートが多く歯をより強打しやすいなどの近代の生活環境
(2)近年の小児の運動能力低下にみられるような、転倒した時に反射的に手をつくなどの運動機能の発達の問題
です。

受傷後の症状
乳歯:(1)動揺、(2)転位、(3)歯冠破折、(4)変色 の順に多い
永久歯:(1)歯冠破折、(2)動揺、(3)脱落の順に多い

そしてこの症状になってしまった場合はすぐ歯医者さんに行ってください。痛くなくてもすぐ行った方がいいです。とくに永久歯の症状がある場合は今後の歯の保存にかかわってくるのでなるべく早い方がいいです。

永久歯は生えて約3年たたないと歯の根が完成しません。その間は一番歯が揺れやすい時期です。もし永久歯が脱落した場合の対処方法は
①まず抜けた歯をあまりさわらないようにして土とかを水でおとす
②歯のまわりの膜の保存のため、牛乳、生理食塩水、歯牙保存液、抜歯窩へ戻すなど、乾燥させないことが大切
③2時間以内に歯医者さんに行って再植してもらって経過をみる
です。

外傷は傷ですのですぐよくはなりません。経過をみて症状を確認していきます。
特に親御さんはお子さんがケガしたらびっくりすると思いますのでなるべくすぐ近くの歯医者さんに相談しましょう。

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