喫煙と歯周病
こんにちは。
4月からヨリタ歯科クリニックで勤務させていただいております、吉村仁美です。
さて、今回は喫煙と歯周病の関係についてお話ししようと思います。
最近は健康志向の高まりの中、喫煙場所の減少やタバコの値上げなどもあって
喫煙者・喫煙量の減少がみられますが、欧米諸国と比較して日本の喫煙者率は
まだまだ高い現状です。
喫煙は全身の臓器に大きな影響を及ぼして、多くの生活習慣病の重要な危険要素と
なることが明らかになっています。
まず、喫煙によって暴露される最初の臓器は口の中です。
歯磨きやフロスの使用の際、出血することは歯肉炎によくみられる症状です。
歯肉炎は歯周病の初期段階ですが、タバコの中のニコチンが血管を縮ませて歯肉への
血流を妨げることで、このような歯周病の初期段階に気付かない可能性が高くなります。
すると症状が悪化するまで歯周病を見付けることが出来ません。
また喫煙者では、非喫煙者より実際に治療を始めても歯肉の治りが悪いことが多いです。
それは歯を失う可能性が高いということです。
喫煙者の歯周病のリスクは非喫煙者の5倍といわれています。
そしてなんと受動喫煙でも、非喫煙者の3倍のリスクがあります。
禁煙のきっかけを探していらっしゃる方、これを機に喫煙をやめて、お口と身体の健康を
守りましょう。