院長ブログ

[’09/9/3] 20世紀少年

学生の頃、僕の家は商売をしていたこともあり、
遊び場は、いつも商店街(阪和マーケット)の中
近所には、僕のようにお店をやっている同級生が、たくさんいた。
また、上下の学年の子供たち(遊び仲間)もたくさんいた。

そう、あの頃は子供たちが外で元気に走り回っていた
遊び場になる空き地が、いっぱいあったから。

僕らも、近くの空地(資材置き場)で秘密基地を作った。
そこで、戦争ごっこチャンバラごっこをした。
例えば、テレビドラマ『忍者部隊月光』のように
ヘルメットをかぶり、手には刀を持って。

またある時は、テレビドラマ「ウルトラマン」ごっこ。

この時 僕たちは、科学特別特捜隊
僕の胸に輝く流星型特捜隊バッジは、自慢の宝物だった。
テレビドラマでの早田隊員と同じように、バッジには通信出来るよう
アンテナがついていた(もちろん、本物ではない)。

母からお小遣いを貰って、駄菓子屋さんへ行き、
よく「仮面ライダー」のスナック菓子を買った。
もちろん、仮面ライダーカードを集めるため。
番号順に途切れずカードを集めることを、友達と競い合った。

また路地裏ではビー玉遊び、ベッタン(メンコ)もよくやった。
そして1970年、万博博覧会(EXPO70)が大阪千里で開催された。
その当時の千里丘陵の竹林は、まだ頭に焼きついている。
テーマは、「人類の進歩と調和」

まだ小学校2年生の僕には、深い意味は分からない。
しかし、アメリカ館で展示されていた、アポロ11号が持ち帰った「月の石」を見て、ビックリ。
三菱未来館の映像を見ては、驚き、
そして何より「動く歩道」を早足で歩いては、感動した。

あの頃は、もう遠い昔の話だと思っていた。
そんな時、映画「20世紀少年」を見た。

僕が生きていた時代は、主人公遠藤ケンヂが生きていた時代そのものだった。
映画のストーリーはあまりに飛躍しているが、だからこそオモシロイ
映画を見ているだけで、あの頃に僕はタイムスリップすることが出来た。
もう会うこともないだろう、小学生時代の遊び友達の顔と名前が浮かぶ。

僕も「よげんの書」でも書いておけば、今でも集まる機会を作ることが出来たかも知れない。

残念。

しかし、
「そうだよ、僕こそが20世紀少年だよ」
映画のクライマックスシーンで、“ともだち”が言うセリフと共に、現実に戻った。
やはり、20世紀は終わったのだ。

あっという間に、僕は20世紀を駆け抜けたのだ

<いつの間にか時代は21世紀  寄田幸司>

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