[’22/4/5] 新しい局部床義歯学
私の勤務医時代の恩師である、
医療法人小室歯科理事長、小室 甲(はじむ)先生より
本が届きました。
タイトルは、『新しい局部床義歯学 混成義歯構成法(CC理論)』です。
これは、小室 甲先生のご尊父であり、小室歯科の創設者である
小室 史郎(ふみお)先生の、業績集です。
まさか、この時期に、この本が出版されるとは夢にも思いませんでした。
私は、岡山大学歯学部を卒業し、めでたく新卒歯科医師として
小室会小室歯科の門を叩きました。
同期ドクターは、7名。
私は天王寺ステーションビルに、配属されました。
そして、入職後始まった、新人研修の一つとして数か月、
小室史郎先生から直々に、混成義歯構成法CC理論を学びました。
天王寺から北畠の研究所まで、同期7名と阪堺電車に乗り、通ったことが
昨日のように思い出されます。
その時学んだ座相分析を行い、コムイン1号2号印象を取り
耐面に人工歯を配列し、井上やシーカーアタッチメントやコーヌスを併用し
蛇行形態の金属床を作りました。
当時の若き希望に満ちた私にとって、大いなる学びとなり
今の私の基礎が出来ました。
そして今回原点である著書が、私の手に届いたことは望外の喜びです。
当時の文献資材写真を集め、業績集として1冊の本にまとめることは
大変な労力を要することであったと、容易に想像出来ます。
それを思うと、甲先生の努力と、それを後世に残したいと思う情熱に
敬意の念を憶えます。
これからも、小室歯科の卒業生の一員としての誇りを持ち
残りの歯科医師人生、歩んでいきたいと思っています。
<私の歯科医師としての原点は、この一冊にあり 寄田 幸司>