【離乳食】はなんのためにあるの?
こんにちは。
赤ちゃん歯科チーム、歯科衛生士の岩切です。
【離乳食】
私にも5歳の息子がいますが、離乳食作りってかなり大変ですよね。
何が正解なのかわからず、育児書を見たり、人に聞きながら、
でも食べてくれなくて、挙句にご飯で遊び出し、お椀をひっくり返したり。。。
産後は、お母さん自体にも交通事故に遭ったくらいのダメージがあると言われていて、
でも、このご時世、核家族化が進んでいて、お昼間は旦那さんもいなかったりと
ワンオペ育児をされている方もおられると思います。
(わたしの主人は飲食業をしているので、仕込みやらでほとんど家にいる時間がなく、
死にそうでした(笑)友人が助けに来てくれたのを今でも感謝しています^_^)
【わたしが休みたいのに。。。
なんでこんなに散らかされるんだろう。。。】
と、かつて赤ちゃんの子育てをしていたわたしは、そう思っていた時期もありました。
以前の記事でもお伝えしましたが、
離乳食は【何を食べるか?】よりも【どうやって食べるか?】、
つまり【食べることを学んでいく時期】です。
だから、「食べてくれない(泣)』ことは普通にあります。
産まれたばかりの赤ちゃんはおっぱいを飲みますが、
それはすでに持って産まれた身体の【反射】によって
ほぼ自動的に飲めるようになっています。
その【反射】がまだ残っている時期は、
おっぱいやミルク以外のものを受け付けないこともあります。
例えば、スプーンなどをベーと押し返してしまう場合もそうですね。
そんな時は【脱感作】といって、お口の感覚をおっぱいやミルク以外のものに
慣れさせることから始めてみるとよいかもしれません。
【離乳食】は月齢になったから、大きくなったから、と言って自然に食べられる
ようになるわけではなく、【離乳食】を通して、お口の機能が【鍛えられていく】から
食べられるようになります。
身体の発達も首がすわり、寝返りができ、ずり這い、ハイハイ、つかまり立ち、
伝い歩き、歩く、と発達するように、お口の発達にも順番があります。
そして、身体の発達とお口の機能の発達は【連動】しています。
(首がすわってないとおっぱいやミルク以外を【飲み込む】ことはできません。)
離乳食初期で学ぶことは、まず【唇を閉じる】こと。
それができるようになって、初めておっぱいやミルク以外のものを
私たちと同じように【ゴックン】と飲み込めるようになります。
この時は入ってきたものを【そのまま飲み込む】つまり、【丸呑み】をしています。
噛んだり潰したりといった、食べ物をお口の中で細かくする作業はできません。
そして、私たちが食材豊かに色んなものを食べられるのは、
実は離乳食中期、離乳食後期で学ぶ【舌】の機能が発達することで
【丸呑み】から【お口の中で噛んだり潰したりして食べる】ことへと
シフトしていきます。
次回は、【舌の働き】についてももう少し詳しくお伝えしますね。
<赤ちゃん歯科チーム 衛生士 岩切>