赤ちゃん歯科ブログ

赤ちゃんの発達の始まりは【呼吸】から

こんにちは。
歯科衛生士の岩切です。

 

 

赤ちゃんは産まれて初めて、何をするでしょう?

『オギャー』と泣くことですよね。

つまり【呼吸】から、人生をスタートさせるわけです。

【きほんの呼吸】の著書である、
アスレティックトレーナーの大貫 崇さんは、

 

 

著書で、

横隔膜を上下させて呼吸を繰り返すことで、
どんどんお腹の中の圧力が高まっていきます。
(身体を動かすときには、お腹は固めずに、前後左右360°全体的に
膨らんでいる【風船】のようなイメージを持つことが大切です。

呼吸することによって、360°全体的にお腹を膨らませることができたら、
脊柱が安定して、体幹から四肢(手とか足)につながる筋肉群は
無駄に脊柱を安定させる必要が無くなり、自分の仕事に集中することが
できるため、運動しやすくなります。)

すると脊柱が安定し始めるため、四肢(手とか足)が動きやすくなってきます。
生後6週間を過ぎたあたりから意図的に体を動かせるようになり、
仰向け、うつ伏せ、斜め座りなどのポジションを経て、ハイハイやつかまり立ち、
スクワットなどの動作をします。

そして生後1年で、誰にも教わらずに立って歩くようになるのです。
それは突然できるようになったわけではなく、約1年かけて呼吸を中心に
お腹の中の圧力の高まりを受けて、入念に準備されてきたことだったのです。

『きほんの呼吸』 著者:大貫 崇
出版社:東洋出版 より、一部抜粋

と書かれています。

【呼吸】を通して、体幹を鍛えてきたから、
身体の軸ができて、1年をかけて徐々にたくさんの動きを学びながら
発達していくことができるのです。

だから、その発達の過程を、是非見守ってもらいたいなと思います。

他の赤ちゃんと比べて立つのが遅かった、歩くのが遅かった、
と思うことがあるかもしれません。

しかし、それはその子にとっては、
今がベストタイミングなのです。

早く立たせてしまうより(例えば歩行器で練習するなど)、
ハイハイを通してハイハイから自分で座ることを覚えることで、
身体は色んな動き身体を回旋する動きや、左右に体重を移動させることなど)
を覚えていきます。

そして、それが結果的にお口の発達にも作用して、
舌が左右に動き【咀嚼】を引き出す動きにもつながっていきます。

あなどれないですね、【呼吸】

<赤ちゃん歯科チーム 歯科衛生士 岩切>

関連記事

コミュニケーションとお口育ては【観察】することから

何故、お口の機能を鍛える必要があるのか?

【離乳食】〜舌の動き編〜

新着記事

[24/4/18] 新人研修⑨ -振り返り[1]-

[24/4/17] 新人研修⑧ -ルールブック読み合わせ[2] -

[24/4/16] 新人研修⑦ -ルールブック読み合わせ -

Concept