メディア情報

[’18/10/26] パドクター

毎月、街の情報誌 「ぱど」 に健康情報
ワクワク楽しい予防歯科ってなあに?
連載しています。

 

 

 

2017年の10月から当院の副院長 入江先生と、小児歯科担当医の森山先生
交代で、連載していくことになりました。

皆さん、よろしくお願いいたします。

今回は、森山先生です。

タイトルは、「こどものお口や歯の悩み」 です。

 

ワクワク楽しい予防歯科ってなあに vol.159

こんにちは。
ヨリタ歯科クリニックの、森山知子です。

先月に引き続き、お子さんのお口や歯の悩みについて、お話させていただきます。

3歳~小学校低学年の保護者様は、仕上げ磨きをしているのに
むし歯になってしまうことや、歯並びなどについて、多くの方がお悩みです。

3歳頃になると、乳歯が生え揃い、歯磨きにもコツが必要になってきます。
そもそも、歯には、むし歯ができやすい場所があり、そこをしっかりと磨けていれば、
むし歯のリスクは圧倒的に低くなります。

むし歯ができやすい場所は、歯と歯の間・歯の溝・歯と歯茎の境目です。
ササッと軽く磨くだけでは、これらの場所に汚れが残ったままになってしまいます。

仕上げ磨きをしているのにむし歯ができてしまうというのは、磨き方を
見直すことも必要です。

歯磨きのコツとしては、まず歯と歯の間を磨くためには、
フロス(糸ようじ)を使います。

フロスを使ったことがない方や、使い方が難しいという方は、歯科医院で
指導を受けることができますので、ご相談されるとよいでしょう。

歯の溝は、歯ブラシの先を使って丁寧に磨くと良いのですが、溝が深い場合は、
シーラントという、溝を浅くする予防処置を受けることをおすすめします。

歯と歯茎の境目を磨くためには、歯ブラシの当て方が重要です。
強い力は必要なく、歯ブラシを歯面にきちんと当て、小刻みに一~二歯ずつ磨くよう
にしましょう。

歯並びについて、歯列不正と認められるお子さんの割合は、近年確実に増加しています。

その原因が、食生活や日常生活に潜んでいることも分かっています。

例えば、食事をよく咬まずに、お茶や水で流し込むように食べることや、
姿勢が悪いことや、いつも口をポカンと開けていることも、成長期の
お子さんにとっては、歯列不正につながります。

歯列不正は、ただ単に審美的な問題だけではありません。
重症の場合は、咬む力が弱くなることで消化不良や胃腸障害を起こす可能性があります。

また、咬み合わせが左右均等でないことが原因で、顎関節に影響が出ることもあります。
そうなると、身体全体の発育に影響を与えることになります。

そのほかにも、発音障害が生じたり、むし歯や歯周病になるリスクも圧倒的に上がります。

お子さんにとって本当に矯正治療が必要なのか、いつから始めるべきなのかは、
できるだけ早い段階で歯科にご相談されることを、おすすめします。

従来の矯正治療は、おとなの歯がある程度生え揃うまで様子をみることも多かったのですが、
低年齢期のほうが上下のあごの骨のバランスを整えやすく、あごの骨やその他の発育に
影響を及ぼすような症例は、早い時期から矯正治療を開始したほうが良い場合もあります。

早期に治療を始めることで、口呼吸など、成長に影響を与える機能的な問題を改善させて、
食べ物をかみ砕いて飲み込んだり、話をしたりする口の機能の発達を高めることが可能に
なります。

小学校低学年の時期は、あごの骨の成長が著しいため、よく咬むことや姿勢を正すこと
などから、意識をすることはとても大切です。

 

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