メディア情報

[’18/7/20] パドクター

毎月、街の情報誌 「ぱど」 に健康情報
ワクワク楽しい予防歯科ってなあに?
連載しています。

 

  

 

2017年の10月から当院の副院長 入江先生と、小児歯科担当医の森山先生
交代で、連載していくことになりました。

皆さん、よろしくお願いいたします。

今回は、入江先生です。

タイトルは、「歯に及ぼす影響」 です。

 

ワクワク楽しい予防歯科ってなあに vol.156

咬む力シリーズ、今回は最終回です。

咬む力の歯周病についてです。

歯周病を治療するために、大事なことが2つあります。

一つは炎症のコントロール、つまり歯石や歯垢をしっかり落とすということ。
もう一つは力のコントロール、つまり咬む力を適切にコントロールすること。

このどちらかが欠けても、歯周病治療は成功しません。

歯に詳しい方でも歯周病は歯石、歯垢を落とせば良いと思っている方が多いですが、
実はそれだけでは歯周病は治らないのです。

それでは、力のコントロール、つまり歯周病が力で悪くなるメカニズムを説明します。
さて、そもそも歯周病とはどういったものでしょうか。

歯の周囲の病気と書きますが、その名の通り、歯の周囲、つまり歯の周りの骨、
歯茎が痩せていく病気です。

歯周病は進行すると、歯の周囲の骨が溶けていきます。

そうすると歯を本来支えている骨がなくなり、歯そのものが揺れだすことがあります。

そこに強い咬む力が加われば、どうなるでしょうか。

ただでさえ揺れているのに、そこに強い揺さぶりの力がかかる。
するとさらに揺れが強まり、歯周病が進行していく。

さらに進行すれば、本来全く問題とならない咬む力でも骨が少ないので
支えることができません。

歯周病は、ますます悪化の一途を辿ります。

レントゲンでみると、一部の骨だけが、とても減っている場合があります。

こういったケースは力が関係してる可能性を考えます。
また歯が揺れていなかったとしても、歯が傾いていたり、変な位置にあった場合も
要注意です。

通常歯にまっすぐ力が加われば、問題を起こすことは少ないです。

しかし、歯自体が傾いているとまっすぐに力が加わりません。

普通に咬んでも、横から押すような力になってしまいます。

そうすると、次第にその歯の歯周病が進行していきます。

力の関与が明らかな場合の歯周病治療は歯石、歯垢とりだけでは終わりません。

咬む力が適切に歯に加わるように、コントロールしていきます。
力のコントロール方法は、患者さんごとによって様々です。

人によっては、ほんのわずかな歯の形態修正で終わる方もいるかもしれません。

矯正治療が必要と診断された方も、いるかもしれません。

インプラントや被せ物含めて、様々な治療が必要になる方もいるかもしれません。

一般的に歯周病治療で咬む力が原因となっている場合は、治療としては大掛かりに
なることも多いです。

人によっては、年単位の治療が必要になる場合もあります。

噛み合わせの問題は人によって全然違うのですが、気になる方は一度
かかりつけの歯科医院で、相談してみてはいかがでしょうか。

そして更に、過去のバックナンバーを、
ご覧になりたいあなたは、コチラ

 

【追伸】

本日で、衛生士 藤本さんが、第二子出産のため、しばらくお休みに入ります。

ということで、花束と皆からの寄せ書きお渡ししました。

 

 

復帰する頃には、スタッフ専属の保育ルームも完成する予定ですので
万全の体制で、お迎えします。

 

まずは、元気な赤ちゃん、出産して下さいね。

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