ホンマでっか!?ニュース
「虫歯がある人の方が、癌になりにくい!?」
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「米ニューヨーク大学バッファロー校口腔生物学のMine Tezal氏らは,米国内のがんセンターで頭頸部扁平上皮がん(HNSCC)と診断された約400例についての症例対照研究において,う蝕(虫歯)が多いとHNSCCの発症リスクが68%低下することを明らかにした(JAMA Otolaryngol Head Neck Surg 2013年9月12日オンライン版)?」
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もう一度書きます「虫歯が多いと、頭頸部癌のリスクが7割下がる」そうです。
まさに某テレビ番組のように「ホンマでっか!?」と言いたくなるニュースです。
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と言いましても、虫歯の存在自体が癌の発生率をさげるのではなく、(糖質や酸を含む果物を元に活動する)虫歯菌が産生する「乳酸」が、全身の免疫で重要な役割を果たしているため、その増加が頭頸部癌の発生率を下げているのではないか、と書かれています。
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まだデータが少なく確定的な事は言えないようですが、もし事実であれば僕たちはこの事をどのように受け止めれば良いのでしょう?
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もちろん癌の発生率を下げるために、歯磨きをやめるなどと言うのはナンセンスです。そんなことをすれば、みんな癌になる前に総入れ歯になってしまいます。
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しかし乳酸が癌の発生を本当に下げるのであれば、「乳酸」を研究する事のより新しい癌の治療薬が生まれる可能性があります。これは僕達歯科医師にとってとてもうれしい事です。
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近い将来「虫歯菌から癌の特効薬が!?」などという、ホンマでっか!?なニュースが生まれる事を期待しています。
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山口真史
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詳しく知りたい方は是非
http://www.dental-tribune.com/articles/news/japan/14722_7.html
http://nurse-senka.jp/feature/?action_feature_detail=true&feature_id=34913