ハンニバル レクター
2歳で読み書きを覚え、6歳までに3か国語を習得。優秀な精神科医でありながら高等数学、美術、古今東西の歴史にも精通。 恐ろしい犯罪者である一方で、認めた相手には非常に紳士的に振る舞う。 ?
映画「羊たちの沈黙」でアンソニーホプキンス扮するハンニバルレクターは、狂気のなかに恐ろしさと、なぜか人を引き付ける格好良さを感じてしまう、そんな不思議な人物です。そのあまりに強烈なインパクトで、僕は初めて映画を見た時、夜ひとりで寝るのが怖くなったのを覚えています。
何故こんな文章かといいますと、前回の続きで「アゴの骨折」について書こうとしたのですが、いい写真がないかネットで探していたら、この写真が出てきたからです。
話しは前回の続きに戻りますが、骨折とは骨と骨がズレないようにしっかり固定する必要があります。レクター博士の様に口ごと止めてしまえばいいのですが、それでは不自由が多すぎますし、そんなアバウトな固定では後で問題がでてきます。
ではどうするか? アゴの骨折で一番重要なのは位置がほんの少しでもずれてしまうと、骨が固まった後に、噛み合わせがずれてしまう事です。
皆様は、髪の毛を1本噛んだだけでも必ず違和感がでると思いますし、ゴマ粒1つでも挟まったままでは、まともに食事もできないと思います。そのくらいお口の中は敏感で絶妙なバランスの上に成り立っているのです。
なので、もし骨の位置が1㎜でもずれたら、とても元の様にお食事はできません。
ではどうするか?
実は上の歯と下の歯をワイヤーでガチガチに縛るのです。少しでも緩んでしまったら意味がないため、本当にガチガチに縛ります。(必要であれば、さらに骨をボルトで固定します)
骨が固まるまで1カ月弱、当然お口は開けられません。 食事はどうするのか??
その間は流動食を、歯の隙間から流し込みます。そのままで3週間です。基本的に入院です(これは病院にもよりますが…)正直かなり大変です。
(一般の方も多く見られていると思いますので、ここでは画像は省略致します。もしご興味のある方は「顎間固定」と画像検索してみて下さい)
しかし3週間も入院下で歯を固定していると、それはそれで色々問題がでてきます。
特に、アゴの骨折は若い子に多かったりするので、入院中も大変です。 ?
? ?何が大変なのか?長くなりましたので続きは次回に引っ張らせて頂きます。 ? ?これを読んで、骨折は大変だ、安全運転しよう。と少しでも思っていただければ幸いです。?
山口真史