唾液に要注意!!
こんにちは
急に日差しも強くなって、暖かい日が続きますね。
女性のみなさまは、そろそろ日焼け対策が必要かもしれませんね!
海好きの僕もそろそろ休日は日焼け対策をしたいと思います。
さて、今日はタイトルの通り唾液に要注意です。
要注意といってもこれは患者さんの話ではありません。
僕ら歯科医師側の話です。
僕ら歯科治療はむし歯をとって人工材料を接着剤でひっつけたり
?歯の根っこの中のばい菌を細いドリルみたいなものでとったりします。
実はこれらの治療にとって唾液は大敵なのです。
接着剤を使うときに水に濡れているのにひっつける人はいませんよね?
歯科も同じで、唾液のコントロールをしていないと、唾液中の水分が接着に
悪影響を及ぼします。データで見ても唾液をしっかり防いだ場合の方が数年後の結果がいいみたいです。
またもっと問題となるのが歯の根っこの治療です。
歯の根っこの治療は根っこの中のばい菌を無菌化する治療です。
ところが唾液中にはばい菌が存在しています。
根っこの中に唾液が入ってしまうと、そこからまた感染を起こしてしまいます。
なので、極力感染を起こさないように僕はたまにラバーダムというゴム製の装置を用います。
この器具を用いることで、治療する歯を唾液などから隔離ができ
また、器具や薬が口の中にこぼれ落ちることを防止できます。
この器具を使うことは歯にとってメリットしかありません。
では、なぜ使われることが少ないのでしょうか?
これには国の保険制度が関係しています。
残念ながら国の制度はこの仕様を保険に組み込んでいないので
無償で使用するしかありません。
ただでさえ、日本の根っこの治療は費用が安く設定されています。(海外の数分の1)
そこでさらに無償で、これらの機器を使用できないといった事情があります。
また、メリットしかないと書きましたが、治療途中は少ししんどいというデメリットもあります。
仕様により、治療成績は確実に良くなるのですが、その結果は数年後にしかわからず
患者さんが気がつくことはないという理由もあるかもしれません。
それでも、僕は歯にとってメリットがあるなら、一時的にしんどくても長期的にみれば
患者さんのためになるのではと思って、ケースによっては使用しています。?
今回は長々と書きましたが、たまに僕が使用する器具にはそういった意味があったんだと
知っていただければとおもいます。?