虫歯の種類について
こんにちは。
ヨリタ歯科クリニック、歯科医師の八塚です。
今回はよく患者様に尋ねられる、虫歯の種類についてお話したいと思います。
虫歯にはさまざまな種類があり、進行度や発生場所、見た目によって分類されます。
1. 進行度による分類
① C0(脱灰・初期虫歯)
• エナメル質の表面が白く濁るが、は開いていない
• 適切なケア(フッ素・ブラッシグで再石灰化できる
② C1(エナメル質の虫歯)
• エナメル質に小さな穴が開き始める
• 痛みはほとんどなく、見た目の変化も少ない
③ C2(象牙質まで進行した虫歯)
• 虫歯が象牙質に達し、黒や茶色に変色
• 冷たいものや甘いものがしみることがある
④ C3(神経まで達した虫歯)
• 虫歯が歯髄(神経)まで達し、強い痛みが出る
• 根管治療(神経の治療)が必要になる
⑤ C4(歯根だけ残った虫歯)
• 歯の大部分が崩壊し、歯根だけが残る
• 放置すると膿が溜まり、抜歯が必要になることも
2. 進行速度による虫歯の種類
① 急性う蝕(進行が早い虫歯)
• 柔らかく、短期間で広がる
• 痛みが出やすく、治療が必要
② 慢性う蝕(進行が遅い虫歯)
• 硬く、黒くなり、進行がゆっくり
• 痛みが出にくく、気づきにくい
③ 二次う蝕(詰め物・被せ物の下にできる虫歯)
• 過去に治療した部分に再発する虫 • 詰め物の隙間から細菌が侵入して発生
虫歯にはさまざまな種類があり、初期の白い虫歯(C0)は適切なケアで
再石灰化できる可能性があります。
しかし、進行すると黒く変色し、治療が必要になります。
歯と歯の間や歯の根元など、見えにくい場所にもできるため、
気づかないうちに悪化することも。
虫歯を防ぐには、定期検診と正しいセルフケアが重要です。
早期発見・早期対応を心がけ、健康な歯を守りましょう。