舌苔の原因と除去について
こんにちは、歯科医師の松本です。
前回の私のブログでは、口臭の原因の1つに舌苔(ぜったい)の付着が関係してると
ご説明致しましたが、今回は舌苔の原因と除去についての内容です。
舌苔(ぜったい)とは漢字の通り、舌の表面に細菌が苔のように白くこびりついた状態で
日本歯科医師会によると口臭の約半数以上の原因が、この舌苔の付着に関係していると
言われてます。
舌苔の付着の原因は、1つだけではありません。
①清掃不良によるもの
②唾液の量が少ない事で、食べ物を洗い流す自浄作用の低下、及び口腔乾燥
③舌の溝が深く汚れが溜まりやすい形
④抗生物質やステロイドの長期服用で舌が黒色する
といった原因があります。
次は、舌苔の除去についてです。
①普段のブラッシングで除去できるのですが、舌を硬い歯ブラシで磨くと傷ついてしまい
そこから細菌が繁殖してしまうので、ブラシの毛先は柔らかいタイプのものを使用して下さい。
また舌ブラシといって、舌の清掃の専用ブラシも販売しているので、そちらも併せて
使用してみるのも良いかもしれません
②唾液の分泌低下による口腔乾燥は、唾液腺マッサージや保湿剤を塗るといった方法があります
(唾液腺マッサージは、歯科医師及び歯科衛生士にお尋ね下さい)
③マウスウォッシュの使用で、食べかすや口腔内の細菌を洗い流す
といった方法があります。
コロナ渦でマスクをした生活がずっと続いてます、時期が時期だけに
歯医者になかなか足を運ぶ機会が少なくなっている人もいらっしゃるかとは
思いますが、ちょっとでも違和感があればすぐに歯科医院に来るようにして下さいね。