[’08/8/10] 大鉄道展
今年の11月で定期運行がなくなる、新幹線0系。
そして昭和47年は、新大阪←→岡山間に新幹線が初めて開通した年。
私はこの年、生まれて初めて新幹線に乗りました(もちろん0系)。
今から、約36年前のことです。
その時、岡山の運動公園で、開通記念博(交通博)が開催。
家族4人で、岡山を訪れました(これも、生まれて初めて)。
そんな過去を懐かしむため、今日長男と2人で、0系で岡山に行って来ました。
久しぶりに乗った、0系にビックリ。
何度かリニューアルされた内装は、思ったより美しいのです。
また、自由席にも関わらず一列が、5座ではなく4座。
しかもシートのクッション厚が、今のシートより格段分厚く、ふかふか。
座り心地が、断然優れていました。
得した気分になりました。
まるで、グリーン車のよう。
少し時間があったので、まずは倉敷のチボリ公園へ。
チボリ公園は、今年末での閉園が決定。
そのせいか、日曜日に関わらず、園内は人気もまばら。
少し気分は沈みましたが、いざ岡山へ。
岡山といえば、私が6年間大学時代を過したところ。
せっかくなので、岡山大学津島キャンパスにも足を延ばしました。
こちらも夏休みのせいもあり、学生はまばら。
またまた、心が切なくなりました(学生時代の辛い思い出が蘇ったせいかも)。
ということで気を取り直し、本日のメインイベントである、岡山駅西口にある
岡山デジタルミュージアムで開催されている、大鉄道展に行って来ました。
鉄道の歴史ばかりでなく、それに携わった人々へのインタビューや、
仕事ぶりなども紹介されていて、時間を忘れて楽しむことが出来ました。
無口な男同士の2人旅も、それなりに楽しむことが出来ました。
ちなみに、帰りの新幹線も300系のひかり。
帰路も、各駅停車の旅でした。
この旅を通じ思うこと
のぞみで新大阪から岡山まで行けば、約45分で到着。
しかし、こだまだとその倍かかります。
もちろん、こだまは各駅停車。
停車中も、何本もののぞみに抜かれていきました。
まるで、人生のよう。
人より少しでも高学歴、高収入を目指し、小学校から塾通い。
やりたいことも我慢して、ひたすら受験勉強に励み、勝ち組を目指す人がいる。
回り道したり、立ち止まっている人を横目に、颯爽と通り過ぎていく。
一方、人と比較することで、勝ち負けを決めるのではなく、
本当に自分がやりたいことを、不器用でも人一倍時間をかけてやり抜く人もいる。
人の評価や視線を気にすることなく、マイペースでやり続けている。
周りが思う程、劣等感や悲壮感があるわけでもない。
本人は、それを楽しんでいる。
どちらにも、一理あります。
どちらが正しいということは、ありません。
時と場合により使い分けるもよし、自分のスタイルとはコレだと信じるもよし、
はたまた人と比べることで、力を発揮できるのであれば、それもよし。
人それぞれ、いろんな生き方があります。
それが人生、なのです。
長男は今、高校2年生。
彼の人生は、彼のもの。
周囲の期待や視線を気にすることなく、自分がやりたいことを明確に持ち、
自分で決めた人生を楽しんでくれれば、と思います。
ちなみに彼は、鉄道マニア。
彼の趣味は、青春18キップと時刻表を片手に、全国各地のローカル線を旅すること。
決して新幹線は、使うことはありません。
いつも先頭車両に乗り、一人遠くを眺めています。
その景色の先にある、何かを見つめているのでしょう。
そんな時間を、ほんの少しでも一緒に過せたこと、本当に幸せでした。
私も少しスピードを緩め、本当にやりたいことを、楽しくやり続けていきます。
人生急がば、回れですよね。
<旅は道連れ、世は情け 寄田幸司>