院長ブログ

[’09/8/26] 思いを形にする(48) ドクター研修 その②

今回も、ドクター研修(教育)について。
ヨリタ歯科クリニックに勤務するドクターが、まず感じること。
とにかく書き物提出物が多い。
何故。
毎週のように課題が与えられ、それに対し、レポート提出が求められる。

特に研修期間の3ヶ月は、毎週金曜日に
1回約90分の特別授業があります。
まずは身だしなみ、メイク、あいさつ、電話対応などの基礎練習を行います。

その後10回コースで、ヨリタイズム、ヨリタマインド
私たちのあるべき姿など、熱くレクチャーが続きます。
毎日日報提出症例検討
そして2週間の受付実習や、駐車場駐輪場整理実習(今年から始まりました)。

さらに週3日の医院周辺の清掃、すなわち地域の美化活動
まずは、心をきれいにします。
心のコップを、上向きにすることが大切。

それが出来ていない中での研修は、身についても使いこなせない、
または、間違った使い方をすることになるから。
ドクターであることへの、変(妙)なこだわりやプライドなどは、
ヨリタ歯科クリニックでは、全く必要ありません。

心をニュートラルにし、素直に受け入れることが大切。
全ては、ココから始まります。

ある先生が、不思議な行動を診療中にとりました。
たまたま込み入った午後の診療、私の患者様が重なったため、
その先生に診療を代わって頂くことに。
今日の予定をお話しし、全ておまかせすることに。

しばらくして、
「これでいいか確認(チェック)お願いします。」と私にアナウンス。
「了解しました。」と…、私が確認することに。
そして私が変わり、お口を見させて頂いたその瞬間、
大きな疑問が、わき起こりました。

何故治療途中の中途半端な状態で、私に意見を求めるのか。
自分が担当医であれば、この状態で私に一度見て頂けませんかとは言わないだろう。
この状態で私に見せるということは、これ以上は私はやりたくない、
先生が担当なのだから、後は先生がやればよい。
そう、暗に私に言ってるようなもの。

私にしては珍しく、マイナス言葉が浮かんできます。
そして診療後、彼に忠言しました。

「担当患者様に日頃、100%の力で臨んでいるのなら、
自分が担当でない患者様には、120%の力で臨む必要がありますね。
それで初めてその患者様は、今日は他の先生だったけど
丁寧に診てくれて、良かったと思うことでしょう。
これが、ヨリタ歯科らしさなのです。」

分からない人はいつまで経っても、どんなに忠告しても分からないのでしょう。
私は、人を変えることは出来ません。
人は、自らの気付きで変わるのです。

しかし、こんな私にも出来ることがあります。
それは、自ら変わり始めるまで根気よく言い続けること。
この人は決して変わらない、この人はダメだと自らレッテルを貼らないこと。

人生80年、まだこのドクターは30代前半
あと約50年の間に、いつか大きく変わる時が来るでしょう。
その時が来ることを願い、これからも半世紀(笑)言い続けていきます。

<人はいつか自ら気付く時が来る  寄田幸司>

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