院長ブログ

[’07/9/26] 宇宙銀行

先日の大阪府保険医協会主催のセミナーの後、
いつも懇意にして頂いている平井歯科医院(大阪府住吉区)の平井先生が、
ごあいさつに来てくださいました。

その時、先生から「妻からです」と、
素敵なプレゼントを頂きました。
本当に有難うございます。

それは一冊の本
題名は「宇宙銀行」(植西 聰 うえにしあきら 著 サンマーク出版)。

この宇宙銀行に積み立てるのは、お金ではなく“徳”

すなわち、人を喜ばせたり、尽くしたり、社会のために役立つようなことをすること。

それが徳になり宇宙銀行に自動的に積み立てられます
そして満期になると、積み立てられた量だけ幸福が引き出せる
何か神秘的な、しかし絶対的な存在として目には見えないが”そこにある”という意味で、
著者は、この「しくみ」宇宙銀行と名づけたのでしょうか。

ロマンあふれる素晴らしいネーミングだと思います。

本文の中に「譲れることはなるべく譲ろう」という一節があります。

一部抜粋しますと、

「三尺三寸の箸」という仏教の教えを聞いたことがありますか。

ある旅人が地獄の食事会の風景をのぞくと、
テーブルを囲んだ人たちが三尺三寸(1メートル)もある長い箸で、
テーブルの上に並べられたごちそうを食べようとしていました。

ところが、箸があまりにも長いため、食べ物を自分の口元に
うまくもっていくことができません。

それどころか、「おまえの肘が当たった」「おまえが邪魔だ」
と言ってケンカになってしまい、
せっかくのごちそうを誰も食べられずにいました。

そのため、みんな余計におなかがすいて、
カリカリいきり立って小突き合い、
それはそれは見苦しいありさまでした。

今度は旅人が極楽をのぞくと、
地獄と同じように三尺三寸の長い箸を使っていましたが、
その食事会の風景は正反対でした。

三尺三寸の箸でつまんだごちそうを、向かい合う相手に食べさせてあげていたからでした。
ですから、ガツガツとした奪い合いなんか起こりません。

「次はどれがよろしいですか」
「そのお芋を煮たのを少々」
「これですね。ではついでに、焼き魚も取って差し上げましょう」
「ありがとうございます。あなた様は?」
「では、私は、そちらのお団子をいただけますか」
「これですね」
「ありがとうございます。おいしゅうございますね」
「ええ、おいしゅうございますね」

このような状況ですから、おなかも気持ちも満たされて、
和気あいあいとしていました。

ざっとまあ、こんなお話なのですが、要するに「自分本位の気持ちを捨て、
相手のことを第一に考えるようにすれば、相手も同様の態度をとってくれるようになる」
ということを説明しているといえるでしょう。

私は今から、メンバー10名と共に、ホテルの和食レストランにて
会食をすることになっています。

その席で、出来れば三尺三寸のお箸を用意して頂こうと思います。
そして何もいわず、、会を始めてみたくなりました。
私のいる所が天国であるか確かめるために。

人の喜びが自分の楽しみになる
そんな人生を歩みたいと思います。

人のご恩をかみしめることが出来た、有難い一日になりました。

<メインバンクを宇宙銀行に変更した 寄田幸司>

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