Vol.150 2012ワクワク楽しい経営日記パート19 ~1ヶ月の流れ~
開業1週目は、全ての方が初診。
だからカルテ作製、資料採り、治療計画の作製、
そして、患者様とのコミュニケーション作りなどに、
追われていると思います。
また、スタッフの方も、新規オープンの経験は、初めての方がほとんど。
もちろん、院長も。
わからないことばかり。出来ないことだらけ。スムーズに行く訳ありません。
だから、最初はあまり、あせらず、アポイントも少なめ(一人一時間)で、
一日10人前後、診療するくらいで、十分だと思います。
そうしないと、医院が忙しすぎて、また、心も余裕がなく、
バタバタしてしまうことでしょう。
そうなれば、患者様との、信頼関係も、築くことは出来ません。
せっかくお越し頂いた、患者様の不満が募ることになります。
まずは、ゆったりスタートが良いでしょう。
2週目、そろそろ治療にも、本格的に取り組もうとする時期。
途端、この材料がない、あの器具がないなど、
ストレスを抱えることも、多くなります。
でも、取り乱しては、いけません。感情的になっては、いけません。
いつも心穏やかに、余裕しゃくしゃくの姿で、デンと構えて下さい。
スタッフの皆様が、先生が、仕事をしやすいよう配慮してくれるハズ。
オープン当初から、怒鳴ったり、感情的になれば、スタッフはもちろん、
患者様も離れていくでしょう。
スタッフには、ここで勤務してくれたことに感謝。
患者様には、オープン間もない医院に、わざわざ来院してくれたことに、
ただただ、感謝です。
スタッフにはまず、仕事のペースに慣れて頂くこと。
使う材料や機具の名称、場所、使い方、
その目的などにまずは慣れてもらうこと。
初めは、印象を練るのも大変。
小さなミスやトラブルはつきもの、これは、仕方ないこと。
スタッフにはまず、仕事のペースに慣れて頂くこと。
人は、育てたように育ちます。
怒鳴らないと、人が動かないのは、怒鳴って叱って、人を動かしたから。
人が自主的に動くのは、自主的に動くように人を育てたから。
この1ヶ月は、スタッフといい関係を築くための1ヶ月。
仕事は出来なくても、仕方ない、いや出来ないのが、当たり前。
そして、当たり前のことに感謝出来る人こそが、人の上に立つ人。
まずは、マニュアルを作り、その通り出来るよう、
時間のある限り、出来るようになるまで、根気良く教えて下さい。
後は、2週目も3週目も変わりありません。
ただ、2週目よりも、3週目のほうが、忙しくなってきます。
段々、本格的な治療も入ってきます。
患者様と、徐々にコミュニケーションを取り、
心の絆を深め、治療もきっちり進めていきたいですね。
1ヶ月の最終週
では、最終の週です。開業1ヶ月は、明確に目標を掲げているハズ。
例えば、レセプトであれば、
初月100枚、保険点数であればまずは、10万点をクリアする。
目標があるので、4週目になると、達成出来るかどうか、気になります。
逆に言うと、目標設定し、クリアしていくといことは、
経営者にとって大事なこと。
そのため、4週目は点数や、レセプト枚数を意識して、
足らないのであれば、予約を少し詰めたり、
大きな補綴を優先したり、自費が決まっているのであれば、
早めに頭金を入れてもらう。
月の目標をクリアすべく、4週目は意識しながら、
診療にあたってほしいと思います。
スタッフに関しては、アシスタントがスムーズに出来ること、
徐々に院長のやっていることが分かり、先読みが出来ること。
そうなってもらえたらと、思います。
特に1ヶ月目は、何もかもが初めて。
勤務医時代と治療においては、何も変わらない。
しかし、全く歴史がない、評価がないので、
院長やスタッフはもちろん、患者様にとっても不安がいっぱい。
開業前準備から含めると、3ヶ月。
スタッフには、かなりのストレスが、かかっていることでしょう。
まずは、きりのいい所で、開業1ヶ月を祝う会でもして、
スタッフとの心の絆を、深めてください。
今後起こり得る、開業3~6ヶ月での、スタッフ間の亀裂や、
院長批判が出ないよう、日頃からのコミュニケーション、
大切にして下さいね。
そして、スタートから 持てる力の全てを出し切ろう
―――― 今回の学び ――――
ワクワク楽しい歯科医院には、スタートダッシュにもぬかりがありません。