Vol.147 2012ワクワク楽しい経営日記パート16 ~共存共栄~
歯科医師会について。
私たちの医院の近くに、未入会で、日曜日も診療する歯科医院が、3件オープンしました。
それは、日曜日も診療しないといけないくらい、
経営が厳しくなっていることの裏返し。
熾烈な、サバイバル競争が始まっています。
共存共栄で繁栄する時代は、過去のものなのでしょうか。
確かに、歯科医師会の入会金は高い、月々の会費もバカになりません。
また診療する上での、数々の制約があります。診療時間、医院の規模・・・。
例えば、私の場合、入会前に図面を提出しました。
その時、最初はチェアー2台にして下さいと、言われました。
診療時間も、もちろん日曜は出来ません。
夜も、遅くまで出来ないかもしれません。
東大阪東歯科医師会は、診療時間も、週何十時間まで、という規定もありました。
ただ、長時間労働は、自分ばかりかスタッフにも、負担がかかります。
かといって、忙しい夜の時間帯、スタッフが帰り、
アルバイトだけになれば、診療の質が落ちます。
また、ドクター一人で何台ものチェアーを同時に使い、
患者様を回す診療は、今の時代に合いません。
歯科医師会に入り、そのルールに従う事は、同じルールの下で、
診療レベルを競い合う事。
医療レベルやサービスが、向上することは、地域の患者様にとっても、
いいことだと思います。
地元の歯科医師会に入会し、地域医療に貢献することと、
自分の歯科医院を開業し、地域の人々の豊かな生活のサポートをする事は同じこと。
是非、歯科医師会に入会し、歯科医師会の先生とも、
コミュニケーションをとり、そして、歯科医師会を通じ、
地域の皆様の、お口の健康のお手伝いをして下さい。
ルールに基づいて、共存共栄で、近隣の先生方と
いいお付き合いをすべきだと思います。
人間は一人では、弱いもの。
支えあい、励ましあい、助け合い、
共に成長していけたらと思います。
あと付け加えるなら、開業前は、
医院見学に出来るだけ多く行った方がいい。
自医院にはない学ぶべきことが、多数あります。
開業するにあたり、かなり参考になります。
時間の許す限り、医院見学に行くべきです。
それともう1点、企業見学にも行って頂きたい。
歯科だけにとらわれると、どうしても視野が狭くなります。
だから一般企業にも、見学に行って下さい。
いつも私がお世話になっている、
映像で日本を元気にする会社、㈱ブロックスさんが、
主催するセミナーに、「素晴らしい経営の実現を目指す、実践学習会」があります。
年4回コース、1泊2日で6つの企業を訪問します。
この6つの企業とは、
「伊那食品工業」「四国管財」「ネッツトヨタ南国」
「グラノ24K(ぶどうの樹)」「BAGZY」「沖縄教育出版」
どれも、素晴らしい企業理念のもと、
業績も、大きく上げている企業ばかり。
特に素晴らしいのは、経営者だけでなく、
働くスタッフ皆が、輝いていること。
そう、やりがいを持ち、自らの意志で考え、
行動している姿に、心打たれました。
やらされている訳ではなくて、心からの笑顔に、心打たれたのです。
そんな働く人が成長し続ける企業が、私たちが目指す理想の企業。
実際訪問させて頂き、社員の方々とお話させて頂き、
こんな会社を作りたいと、心から思いました。百聞は一見にしかず。
是非、興味があれば、訪れて頂きたいと思います。
一般企業の見学は、どうも敷居が高いという人には、読書をおすすめします。
本屋さんに行けば、成功している企業本や、その社長の書いた本があります。
是非、ビジネス本や自己啓発本など、
普段読まない本も読んで、視野を広げて下さい。
それが、院長の器の大きさになります。
器が大きくないと、人が育たない。
どこかで、頭を打ちます。
まあ、私のように頭を強く打ってから、
あわてて、本をむさぼり読む事も、時にはあると思いますが。
くどいようですが、自分が医院を開業して、
そこで何を伝えたいのか、ということを明確にして下さい。
ただ単に開業が目的なら、そこで終わりです。楽しみがなくなります。
使命感を持ち、開業すると、迷いがなくなります。
迷いのない人、信じ切れる人は、いつか必ず結果を出します。
―――― 今回の学び ――――
ワクワク楽しい歯科医院は、地域と共存共栄できます。