Vol.81 2009ワクワク楽しい経営日記パート22 ~ドクター研修 その②~
h=”532″ class=”j12″ valign=”top”>今回も、ドクター研修(教育)について。
ヨリタ歯科クリニックに勤務するドクターが、まず感じること。
とにかく書き物、提出物が多い。「何故。」
毎週のように課題が与えられ、それに対し、レポート提出が求められる。
特に研修期間の3ヶ月は、毎週金曜日に1回約90分の特別授業があります。
まずは身だしなみ、メイク、あいさつ、電話対応などの基礎練習を行います。
その後10回コースで、ヨリタイズム、ヨリタマインド、
私たちのあるべき姿など、熱くレクチャーが続きます。
毎日日報提出、症例検討。
そして2週間の受付実習や、駐車場駐輪場整理実習(今年から始まりました)。
さらに週3日の医院周辺の清掃、すなわち地域の美化活動。
まずは、心をきれいにします。
心のコップを、上向きにすることが大切。
それが出来ていない中での研修は、身についても使いこなせない、
または、間違った使い方をすることになるから。
ドクターであることへの、変(妙)なこだわりやプライドなどは、
ヨリタ歯科クリニックでは、全く必要ありません。
心をニュートラルにし、素直に受け入れることが大切。
全ては、ココから始まります。
ある先生が、不思議な行動を診療中にとりました。
たまたま込み入った午後の診療、私の患者様が重なったため、
その先生に診療を代わって頂くことに。
今日の予定をお話しし、全ておまかせすることに。
しばらくして、
「これでいいか確認(チェック)お願いします。」と私にアナウンス。
「了解しました。」と…、私が確認することに。
そして私が変わり、お口を見させて頂いたその瞬間、
大きな疑問が、わき起こりました。
何故治療途中の中途半端な状態で、私に意見を求めるのか。
自分が担当医であれば、この状態で私に一度見て頂けませんかとは言わないだろう。
この状態で私に見せるということは、これ以上は私はやりたくない、
先生が担当なのだから、後は先生がやればよい。
そう、暗に私に言ってるようなもの。
その後私は「ハイ分かりました、私が代わりますね」と、その場をやり過ごしました。
その先生に対する、哀れみの念を持って。
この先生は開業しても、患者様はおろかスタッフも付いて来ないだろう。
自分が知らないうちにメンバーのやる気を失わせたり、モチベーションを下げさせるのだろう。
人で、かなり苦労するかも。
どこかでかなり、大きく頭を打つかも。
私にしては珍しく、マイナス言葉が浮かんできます。
そして診療後、彼に忠言しました。
「担当患者様に日頃、100%の力で臨んでいるのなら、
自分が担当でない患者様には、120%の力で臨む必要がありますね。
それで初めてその患者様は、今日は他の先生だったけど
丁寧に診てくれて良かったと思うことでしょう。
これが、ヨリタ歯科らしさなのです。」
伸びないドクターは、自ら伸びないように行動しています。
信頼されないドクターは、自ら信頼されないように行動しています。
私から見れば、非常に不思議なこと。
分からない人はいつまで経っても、どんなに忠告しても分からないのでしょう。
私は、人を変えることは出来ません。
人は、自らの気付きで変わるのです。
しかし、こんな私にも出来ることがあります。
それは、自ら変わり始めるまで根気よく言い続けること。
この人は決して変わらない、この人はダメだと自らレッテルを貼らないこと。
人生80年、まだこのドクターは30代前半。
あと約50年の間に、いつか大きく変わる時が来るでしょう。
その時が来ることを願い、これからも半世紀(笑)言い続けていきます。
今回の学び 人はいつか自ら気付く時が来る。