Vol.3 夜明け前 ~暗い夜道を照らす星明り~
今回は、中学校時代の私について、書こうと思っていました。
しかし、あまりに平凡すぎて、おもしろくない。
書くことがありません。
まあ、簡単に言えば、そこそこ勉強が出来て、とりあえずスポーツも出来る、
中途半端な中学生。
あの頃の私は、将来に不安を感じることもありませんでした。
家業が自営業だったこともあり、家にはいつも父や母がいて、心から付き合える友もいる。
自分では何も深く考えなくても良い、全てはうまくいく、そんな良き時代でした。
高校時代から始まる、波乱万丈の人生(そんな大したものではないですが)の
夜明け前です。
ということで、突然ですが、私は夜が好きです。
具体的には、夜空の星を眺めるのが大好きです。
そのため、塾の帰り道はいつも、ポカンと口を開け上を向いて帰っていました。
何万、何十万光年も離れた星の光が、今家路を急ぐ私を照らしている。
そう考えるだけで、神秘的な気分になりました。
もしかして、光を放つ星は今はすでに消滅しているかも知れない。
そう考えると、いつまでもいつまでも眺めてしまうのです。
星は明日も、明後日も、1年先も10年先も、
いつも同じ時間同じ場所に、存在しているにも関わらず。
暗い夜道を照らす星の明りは、人生に例えることが出来ます。
まだ、夜明け前、自分の人生を自分の力で歩むだけの、自信や行動力のない時期
(生後から中学生くらいまで)は、両親や、学校の先生などの支援が必要です。
私はまだ、歩く方向を照らされ導かれていました。
しかし、彼らの支援は、月の光のように永遠ではありません。
私がこの時期、学んだこと。
それは今の幸せは、永遠に続かないこと。変化し続けること。
常にチャレンジ精神を持つことの大切さ。
人生の尊さ、時間管理の大切さ、感謝の気持ちを持ち続けることの意味。
そして、今になって、強く感じること。
当たり前だと思っていたことが、幸せであるとわかる時が必ず来ること。
それらは全て、歯科医院経営に生かされています。
私は周囲の人々のサポートのお陰で、
歯科医院を安定して経営することが出来ています。
決して私一人の力では、ここまで辿り着くことは出来ませんでした。
私は今を精一杯生きよう、ベストを尽くそう、と思っています。
そして今後は、周囲の人々の星明りになり、
進む方向を明確に照らしていきます。