[’20/6/29] パドクター
毎月、街の情報誌 「ぱど」 に健康情報
「ワクワク楽しい予防歯科ってなあに?」を
連載しています。
当院の副院長の入江先生と森山知子先生に執筆して頂いております。
今回は、森山知子先生です。
ワクワク楽しい予防歯科ってなあに vol.180 こんにちは。ヨリタ歯科クリニックの森山知子です。 メタルフリー治療とは、従来の金属製修復物、いわゆる銀歯とは異なり、 日本では、歯科修復物の多くを金属製が占めており、諸外国と比較しても そもそも保険診療の枠内では、むし歯で歯を削ったあとの詰め物・被せ物といえば、 しかし、こうした金属製修復物を用いての治療は、審美性に優れているとは言えません。 最大のデメリットは、汚れがつきやすいことと、詰め物を歯につける際に使用する 金属製修復物を口腔内に入れ続けることで、金属アレルギーの発症リスクを そんな金属製修復物のデメリットを補うのが、メタルフリー治療の特徴です。 すなわち、審美性を備え、二次カリエスのリスクを軽減し、金属アレルギーの メタルフリー素材には、大きく分けてセラミックとジルコニアがあります。 光の透過性が高いセラミックは、自然な白さが特徴で、前歯など高い審美性が ジルコニアは非常に硬い素材で、奥歯など強度が求められる治療に使われます。 このようなメタルフリー素材の物性は、本来の歯(天然歯)と非常に近いため、 対して金属製修復物は、天然歯と物性が異なるため、ごくわずかながら隙間が セラミックやジルコニアを使ったメタルフリー治療は非常に優れた方法では 近年では、セラミックほどの物性はないものの、金属を使わない方法として ただ、治療する歯が限定されていたり、厳密な条件が定められているため、 ハイブリッドレジン冠によるメタルフリー治療をご希望であれば、 そして、セラミックやジルコニアによる治療後も、良好な状態を保つために 特に歯ぎしりをされている方は要注意です。 強度の高いセラミックでも、体重と同じくらいの力がかかる歯ぎしりには 定期的なメインテナンスで歯の咬み合わせを確認することや、必要に応じて 金属を使用しないメタルフリー治療は、いわゆる銀歯での治療に比べて むし歯治療で詰め物や被せ物の選択が必要になった際には、あらゆる面から そのためにも、治療に際してしっかりと相談することが非常に大切です。 |
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