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マナスル

「マナスル」

 

この言葉を聞いただけで、テンションが上がる人も多いのではないでしょうか?

僕もその一人で富士山に一度上ったことがある程度の登山超初心者ですが、「8000m峰14座」「デスゾーン」等聞いただけで、ワクワクしてしまいます(笑)

 

どういう事かと言いますと、先日「世界の果てまでイッテQ」というテレビ番組で、イモトアヤコさんという芸能人の方が8163m、世界第8位の山、「マナスル」登頂という企画がありまして、これがとても面白くて、僕は普段そんなにテレビを見ないのですが、妻に面白かったからと勧められ、録画した番組を見たところ、冒頭のように「マナスル」を連呼する日々を過ごしています(笑)

 

で、なぜ歯科ブログにこんな事を書いたのかと言うと、見た方ならピンとくるかもしれませんが、その中の1シーンで、4700m地点のベースキャンプにいたイモトさんが、歯が痛いという事でヘリコプターで下山して、歯医者さんで歯を抜いてもらうというシーンがあります。

 

「山に登ると歯が痛くなる」

 

問題は気圧です。

虫歯を放置して、歯の根っこの先に膿の袋ができてしまうと、骨の中で内圧が高まり痛みを発します。虫歯のようなキーンとした痛みではなく、骨にひびく鈍い痛みです。そして、さらに放置すると顔が腫れる事もありますし、悪化すると入院する事すらあります。

(昔から漫画の中で「虫歯の子供」=「顔がはれている」というイメージが強いと思いますが、あれはこの状態を放置したものです。)

 

ポテトチップスの袋を山に持っていくと、気圧の関係でパンパンに膨らみます。あの状態が自分のあごの骨の中で起こっているのです。考えただけでもかなり痛そうです。あの状態になってしまうと、僕たち歯科医師でも「絶対治ります」とは言えませんし、イモトさんのように歯を抜かないといけなくなることもあります。

 

8000メートルの山を登るようなとてつもない忍耐力のある方でも歯の痛みには敵わない。という事で、皆様も歯をしっかり磨きましょう。
山口真史?

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