新しい材料ってどうなの?
こんにちは、歯科医師の高橋です。
毎年、保険改定というものがありまして、
今年は保険診療についての大きなルール変更がある年になっております。
そのため、同じ治療であっても、昨年度と今年度では、
料金が異なってくることがあります。
昨年度12月から新たに保険診療の中に第二大臼歯、第三大臼歯の被せ物に、
白い被せものが可能になりました。
PEEK冠(CAD/CAM冠-TypeV-)というものです。
PEEK冠は、ポリエーテルエーテルケトンブロックを削って作る被せ物です。
第一大臼歯までに用いられるハイブリッドレジンブロックよりも高い破壊靱性があります。
昨年度11月までは、第二大臼歯、第三大臼歯の被せ物の保険診療であれば、
金属(金銀パラジウム合金orチタン)冠しか選ぶことができませんでしたが、
白い被せ物を選ぶことができるようになったのは、かなり大きなことだと私はおもいます。
これも、材料の質があがり、最新の技術によるものです。
このPEEK冠ですが、白色と私は言いましたが、実際はアイボリー色であり、
光の透過性はありません。
そのため、歯冠色に色付けはできますが、審美性はよくありません。
そのため、患者様の考えられている白い被せ物ではないかもしれませんので、
PEEK冠をお考えの際は、一度当院のスタッフと相談していただきたいと思います。
これからも、歯科医療は発展を続けます。
今後も、よりよい材料が保険診療で取り扱えるようになるといいですね。