最終面接で経営者が問う、たった一つの質問
こんにちは!
ヨリタ歯科クリニック 採用担当の谷口です。
本日は、パナソニックの採用面接の話をします。
有名な話ですが、かの大企業、パナソニックを一代で築いた
松下幸之助社長が、自社で行われる求人採用の最終面接で、
求職者に必ず聞いていた質問があったそうです。
それは
「あなたは、運が良いほうだと思いますか?」
というシンプルな質問でした。
この質問に、「運が良いほうです」と答えた人を採用し、
ノーと答えた人は、採用しなかったそうです。
それはなぜでしょうか?
これには所説ありますが、「運が良い」と答える人の方が、
あらゆる面で優れた能力を持っていると、松下社長が
考えていたという背景があります。
勿論、本当に運がいいかどうかという話ではありません。
ラッキーの連続で、大した努力がなくても
幸せに生きてきた人生、というのは、それ自体は
あまり高い評価にならなさそうですよね。
「運が良い」と思っている人は、
周りの環境や、両親や友達、恩師などの、自分に関わりを持ってくれた人に
「感謝」の感情を抱いている傾向にある、というのが、
採用理由の一つだそうです。
周りに感謝する人間は、人付き合いが丁寧で、信頼を獲得しやすくなります。
少し古くさい言い方を使うと、「地に足がついた」人、
畏まった言い方をすると、「共同体の中で、自己肯定感を得ている」人。
そういった人が、「運が良い」人の正体なのです。
もう一つの採用理由が、
「運が良い」と思う人は、チャンスをつかみやすい傾向にあるそうです。
物事がうまくいかない時、周囲の環境や人のせいにしている人は、
チャンスが目の前に来ても、それに気づかないことが多いです。
しかし、周囲の小さなチャンスも見逃さない人は、
常に視線が、自分自身に向けられており、貪欲に行動します。
チャンスをものにできるからこそ、「運が良い」と思えるのです。
この2つの採用理由、どちらも
「自分の周りの環境に対して、どのように感じているか」という価値観に
基づいていることが、共通点と言えますね。
しかし、この採用面接の話を同僚にすると、
「じゃあどうしようもないくらい、不幸な家庭環境で育ったり、
大きな不運を背負ってきた人は、どうしたらいいの?」
と言われてしまいました。
うーん、なるほど。。。
しかし、ピアニストとして著名なベートーベンは、
生涯の中でこんな名言を残しています。
「神がもし、世界でもっとも不幸な人生を
私に用意していたとしても、私は運命に立ち向かう。」
運が良いと思える人生を送るかどうかは、その人の決意次第なのです。