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[9/26] オーラルホスピタリティコーディネーター講習会 第二回

前回に引き続き、講習会に参加させて頂きました。
今回の講習会では、主にカウンセリングを実際行うにあたっての事前準備、ツール等のお話でした。

まず、カウンセリングを行うにあたっての環境作り
ただでさえ歯医者に行く事をためらい、恐怖心を持ってお越し頂くので、
カウンセリングルームとは、いわばおもてなしの場だと私は思いました。

ヨリタ歯科クリニックにお越し頂く患者様のほとんどは、
歯医者が嫌い・苦手、怖くて何年も行ってないといった方がほとんどです。
なので、その患者様の緊張を一番に和らげるべき場所だと思います。

そこでの環境作りはとても大切な事だと思います。
講習会で、下記3点がとても重要になってくるとお話されていました。

① 患者様が落ち着き、安心して話ができるスペースかどうか
② 初対面時に、どの様な話し方・聞き方をすれば話しやすいと感じるか
③ どの様な対応だと話がよくわかったか、言いたい事が言えたと感じるか

まず、①患者様が落ち着き、安心して話ができるスペースかどうか、といった点ですが、
人にはパーソナルスペース(空間距離)というものがあります。
このパーソナルスペースをコントロールすることによって、
心地よい距離になったり、圧迫感のある距離にもなります。

 

密接距離(0~45cm) ごく親しい間柄の距離。この範囲に他人に入られると不快になる。
個体距離(45~120cm) 対話をしているときの距離。個人的な話をする事ができる。
社会距離(120~360cm) 会議、ビジネスなどをする距離。
公衆距離(360cm~) 大勢の人々がかかわり合うとき。

パーソナルスペースの感覚によって患者様との心の距離も決まります。
なので、初診カウンセリングの際のパーソナルスペースがとても重要になってくるのだと思いました。

誰でも、初めて会う人に自分が今まで困っていた事・不安に思っていた事・
恐怖に思っていた事を簡単に話すことはとても難しいと思います。
なので、少しでも話しやすい環境をこちら側から作り出す努力も大切だと学びました。

次に、②初対面時に、どの様な話し方・聞き方をすれば話しやすいと感じるか
と言った点ですが、特定質問・拡大質問を使い分ける事です。

 

特定質問
(Closed Question)

回答が明らかに限定されている場合や
二者択一などの単純な選択を求める場合、
確認する場合などに使います。

Yes Or No で答えを得られる質問を
Closed Question(閉じた質問)と呼びます。
この質問は情報の収集や、思いを確認する時に有用です。
ex)・どこに住んでいますか
   ・毎食後、歯を磨いていますか
※マイナスな特定質問はしてはいけない!!
ex)・顔色悪いですね。お疲れですか

?

拡大質問
(Open Question)

回答の幅が広く、自由な回答を求めるものの場合に使います。
Open Question(開いた質問)と呼びます。
この質問は思いを探る時、発見を促す時に有用です。

ex)・どのようになりたくて、この治療を希望されましたか
   ・これを実現する為に何ができますか


最後に、③どのような対応だと話がよくわかったか、言いたいことが言えたと感じるか
といった点ですが、説明用ツールを使う事・傾聴の2点です。

説明用ツールを使う点ですが、全情報のうち、聴覚から得る情報は20%
視覚から得る情報は70%と言われているそうです。

歯医者に来院される患者様のほとんどは歯科に関してほとんど知識のない方達です。
その人達に対して言葉でいくら説明しても、イメージが湧かないし、
たくさんの言葉で説明されても100%の理解が難しいのです。

その点、視覚を使った説明用ツールを使う事によって、イメージをつかむ事ができ、
実際に治療する図や模型などを見ることによってより理解が出来ます。

また、資料を持ち帰れる事によって、家で再度確認することができます。
選ぶのは患者様、選ぶための情報提供は私たちの義務」まさにそうだと思いました。
患者様が理解した上で治療する事によって、満足のいく結果になります。

なので、メリット・デメリットをプロである私たちが、
それぞれしっかり伝えられる物を用意・提供する事は当然のことだと改めて思いました。

 

<健康プロモーター 細川 佳世>

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