メディア情報

[’19/12/6] パドクター

毎月、街の情報誌 「ぱど」 に健康情報
ワクワク楽しい予防歯科ってなあに?
連載しています。

 

 

 

 

当院の副院長の入江先生森山知子先生執筆して頂いております。

今回は、森山先生です。

 

ワクワク楽しい予防歯科ってなあに vol.173

 

 

こんにちは。
ヨリタ歯科クリニックの森山知子です。

皆さんは、「スマホ顎」という言葉をご存じでしょうか。

口が開きにくい・顎の関節が痛い・音がして不快・笑顔が
つくれないなど、顎のトラブルを抱える人が急増しています。

以前から顎関節症という疾患はありましたが、最近では症状を
訴える患者層が若年化しており、その原因として挙げられているのが
長時間にわたるスマートフォン(スマホ)の使用です。

スマホを扱う時間が増え、下を向いて長時間画面を見ていることや
スマホに集中するあまり、無意識にくいしばりを起こしていることが
顎周囲の筋肉を常に、収縮させてしまいます。

そのためこれらの筋肉が硬直し、口が開かないなどの症状が
出ているようです。

たとえば、足のケガでずっと寝ていて歩かずにいると、足の筋肉が
硬直して、足が思うようにスムーズに動かないという症状に似ています。

従来の顎関節症と違って、原因が特殊であることから、「スマホ顎」
として、注目されているのです。

口の開けにくさ(開口障害)があるかどうかの目安としては、「指を
縦にして、3本分が第二関節まで入るくらいに口を開けることができるか
どうか」です。

指の太さには個人差がありますので、あくまでも目安ですが、2本分
程度しか開けられなかった場合は、顎に問題がある可能性があります。

では、顎に症状があった場合、それを改善するためにはどうしたら
よいのでしょうか。顎の周囲を取り巻く筋肉の過緊張状態は、肩コリと
同じように「あごコリ」として、その筋肉をほぐすためのストレッチや
マッサージが有効です。

筋肉の血行が改善し、コリがほぐれます。

スマホを長時間使用されている方はぜひ、以下の①~③を順番に
セットで行ってみて下さい。

①咬筋という、左右の顎のつけ根にある筋肉(エラの角から2~3センチ
斜め前方)を、人差し指などを使ってクルクルと円を描くように8秒間
マッサージします。筋肉の位置が分かりにくければ、軽く噛みしめたときに
顎のつけ根の部分で、筋肉がふくらむような動きをするところを目安に
して下さい。

②次は、側頭筋という左右のこめかみ付近にある筋肉を、先ほどと
同じように、円を描くように8秒間マッサージします。

③最後に口を大きく5秒間開けたら、いったん閉じます。
これを3回繰り返します。

これら①~③を1セットとして、毎日朝晩の1日2セット行うことが
おすすめです。

マッサージは優しく、心地いいと感じる強さで行いましょう。

開口障害などの症状がある場合は、自己判断せずに歯科を受診して
正しい診断を受けることが大切です。

現代病ともいえるスマホ顎にならないよう、注意していきたいものですね。

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