メディア情報

[’08/12/29] うえまち新聞

大阪市中央区天王寺くを中心に、無料配布されている、フリーペーパー「うえまち」
私たちのパートナー医院である上本町ヒルズ歯科クリニック
院長永井美也子先生が、連載を行っています。

タイトルは、「豊かなライフスタイルを提案するニューコンセプト歯科ってなあに?⑰」。
内容は以下の通りです。


今回は、3年続けて参加している、
ベトナムでの歯科ボランティア活動のお話をご紹介します。
私が参加しているのは、JAVDO日本歯科ボランティア機構主催のボランティアです。

JAVDOの活動目的は、猛スピードで社会構造変革している
ベトナム社会からはじき出された子どもたち、
家庭内の歯車のゆがみから愛情に飢えている子どもたち、
心身障害を持つ子どもたちが素直な心と生きる自信を持つための手助けを、
主として歯科保健医療を介して行っていくことです。

ストリートチルドレンを対象にしていることも多いため、
歯科医療を受けたくても、受けられない子どもたち
また、都市部以外は、歯科診療所がなく治療の受けられない子も多いようです。

ですから、ボランティア一行が、到着すると、
朝早くから、診療を心待ちにしていた子どもたちや家族の行列が迎えてくれます。
役所などに、即席で創った仮診療所で、診療が始まります。
パイプイスに、座ってもらい、懐中電灯でお口の中を照らす。
うがいは、バケツの中に水を吐いてもらう。野戦病院です。
それが、彼らにとって初めての歯科治療です。

最初で最後の子も多いことでしょう。
ですから、治療は、ほとんどが抜歯です。
日本でなら、何度か通院して、治療できる歯も、1日限りなので、抜歯となります。
それを、ものすごいスピードで治療を行います。

子どもたちは、ベトナム語しか話せません。
通訳のボランティアの方が少ないため、
教えてもらったわずかなベトナム語で、声かけをします。
それだけでは、伝えられないので、
実際は、通じないのは分かっていても、日本語で声かけします。

感染予防のため、マスク・グローブ・ゴーグル・白衣で完全防備の重装備です。
できるだけ、表情豊かに笑顔で接します。
あとは、ボディランゲージです。

毎回、ノンバーバルのコミュニケーションが功を奏すことに感動します。
付き添いの親も、治療中は一緒に励まし、治療後は一緒に褒めます。
国や文化が違っても、歯科治療にお母さんの協力が欠かせないと実感します。

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