歯のメンテナンス
こんにちは、歯科医師の田中です。
歯のメンテナンスは、口腔内の状態にあわせて健康維持のために
必要な予防処置が行われます。
歯科医院によって、内容は異なりますがメンテナンスで行うことは
以下のとおりです。
■クリーニング
専用の器具を使用して、普段の歯磨きで落としきれないプラークや着色を除去します。
プラークは歯に残った食べかすに細菌が付着、増殖することで形成されます。
歯ブラシだけでは60%ほどしか落とせず、放置すると細菌は増殖し
虫歯や歯周病のリスクが高まります。
そのためクリーニングでプラークを落とし、清潔な口腔内を保たなければなりません。
クリーニングを行うとコーヒー、お茶,タバコなどの着色を落とせます。
着色がついた部分はザラザラしていて、プラークが付着しやすい状態です。
クリーニングは着色が落とせて、本来の美しさに近づけるだけでなく、
プラークの予防にもつながります。
■歯石除去
歯ブラシで落としきれなかった、プラークは2日ほどで石灰化が始まり
およそ2週間で歯石になります。
歯石になると、歯に強固に付着し、歯ブラシでの除去は困難となり
歯科医院での除去が必要です。
歯石が付着していると、細菌が増殖しやすくなり、口臭の原因となるため
歯石が付着している場合は歯石除去を行います。
■染め出し
染め出しはプラークが赤くなる染め出し液を使用して、磨き残しがある部分を
確認する目的で行われます。
プラークを目で見て確認することで、普段の歯磨きでどこが
磨けていないのかがわかります。
染め出しの結果をもとに、歯磨き指導をします
■ブラッシング指導
メンテナンス後の清潔な口腔内を維持するためには、自宅での正しい
セルフケアが必要です。
患者さまの歯並びや、ライフスタイルにあった歯ブラシ、フロス、歯間ブラシ
といった補助器具、歯磨き粉などを提案します。
さらに歯並びに合わせて、磨き残しの多い部分や効果的な磨き方を指導され
毎日のセルフケアをサポートします。
■生活習慣指導
虫歯や歯周病の原因は、食生活や生活習慣が大きく関わっています。
間食が多い、喫煙などの習慣は虫歯や歯周病を引き起こすでしょう。
口腔内の健康に悪い影響がでる生活習慣がないか、ヒアリングし
改善にむけて指導します。
■フッ素塗布
フッ素を塗り虫歯を予防します。
フッ素には、細菌で溶けだした歯を元の状態に、修復する働きがあります。
歯質を強化し、虫歯菌の活動を抑制するのも、フッ素塗布の大きな効果です。
メンテナンスで、定期的にフッ素を塗ることが重要です。
治療が終了した後は、3~6ヶ月ごとの定期健診の受信をおすすめします。