舌小帯短縮症
こんにちは、歯科医師の吉村です。
今回は舌についてです。
舌小帯とは、舌の裏側についているヒダのことです。
このヒダが生まれつき短かったり、ヒダが舌の先端に近いところについていることがあり
このような状態を、『舌小帯短縮症』といいます。
舌を前に突き出すと、舌の先端にくびれができて、
ハートの形の舌になるのが特徴です。
軽度 中等度 重度にわけられ、中等度や重度の場合は
発音障害や摂食・嚥下障害が認められることが多く、
治療することにより改善を期待します。
治療には、手術と機能訓練があります。
舌小帯短縮の程度が軽度の場合は、舌を上手に動かすトレーニングを行うだけで
症状が軽減される場合もあります。
トレーニングだけでは舌の動きを改善するのが難しいと判断された場合には、
舌小帯のヒダを切る手術を行います。
術後は、瘢痕収縮の防止や、動きやすくなった舌を
上手に使いこなせるようにするためにトレーニングを行います。
手術といっても、30分ほどで終わる簡単な処置なので、
気になる方はお声がけくださいね。