緑茶とお口
こんにちは、藤井です。
寒い日が続いており、暖かい緑茶が美味しいですね。
さて、緑茶にはカテキンという成分が含まれています。
今回はこのカテキンについてお話ししたいと思います。
カテキンの生理作用として、抗酸化作用、抗腫瘍作用、抗動脈硬化作用、抗炎症作用、抗菌作用
などがあると言われています。
最近では、カテキンを含有した口腔内の保湿ジェルが販売されており、このジェルは
高齢者の口腔ケアに役立つのではないかと、されています。
最近の研究では、カテキン含有ジェルは、カテキンの抗菌作用により、口腔内の病原菌のみを
抑制し、常在菌には影響を与えないことが確認されています。
さらには、歯周病菌の中で最も重度歯周病や歯周病再発の指標となる
3つの細菌(P.gingivalis、T.denticola、T.forsythia)の中でも、カテキンジェルの使用により
後2者において細菌数の減少を認めたという結果もあります。
また、カテキンの抗炎症作用により、歯がズキズキ痛くなってくるような歯髄炎にも
有用ではないかとの意見も出てきています。
これらのことから、カテキンはお口の環境を整えるにはとても良いものであることが
分かっています。
寒い時に温かい緑茶を飲むことで、お口の乾燥を防いで、カテキンの作用により
お口の中の悪い菌をやっつけて、全身もお口も健康で過ごしたいですね。