歯の構造を知ろう その①
こんにちは、ヨリタ歯科クリニックの入江です。
みなさんはこの言葉知っていますか?
己を知り、相手を知れば百戦危うからず
誰の言葉か知らないまでも、聞いたことある方は多いかもしれません。
これは中国春秋時代の、孫子の有名な格言であります。
これがどうして、予防歯科と関係があるのでしょうか。
実は予防歯科の対象とされる、虫歯、歯周病は両方とも細菌によって引き起こされます。
虫歯や歯周病は、細菌と歯(人間)の戦の結果なのです。
残念ながら人間が細菌に負けてしまうと、結果として歯に穴が開いたりグラグラしたり、
虫歯や歯周病を予防するためには、細菌と戦うための戦略が必要になります。
さて、ここで孫子の言葉が大事になります。
みなさんの大切な歯を、虫歯や歯周病にならないように、細菌と戦うためには
①己を知り=自分の歯や、口の事について知る
②相手を知れば=虫歯や歯周病を起こす、細菌について知る
百戦危うからず 虫歯や歯周病を、予防できる
ということに、なります。
歯磨きを頑張っていれば、虫歯や歯周病にならないというわけではありません。
ちゃんとした知識や技術がないと、せっかく頑張っていただいても
結果的に、歯が悪くなってしまうことがあります。
努力を無駄にしないためにも、歯に少し詳しくなってもらいたいです。
というわけで、まずは①みささん自身の歯について
これから数回にわたり、書いていきたいと思います。
歯の構造は、どうなっているのでしょうか?
みなさんのイメージは歯は硬い、カルシウム、中に神経がある
こういった感じでは、ないでしょうか?
実は歯は大きく分けて、3層構造になっています。
1.エナメル質
2.象牙質
3.歯の神経
小さい歯でも複雑に分かれていて、それぞれが機能を果たしています。
このそれぞれについて、次回から複数回に分けて書いていきたいと思います。
昔に比べて、みなさんのお口への関心はかなり上がってきています。
歯科界が掲げている、8020運動(80歳で20本の歯を残す)
その達成率は38.3%に達しており、これからまだまだ上昇すると思われます。
より健康になっていくために、僕たちの知識が少しでもみなさんのお役に立てればと思います。