[’08/11/18] リーダーシップ論
今日は久しぶりに若手ドクターと、リーダーシップ論について語りました。
一言で表せば、部下を成長させること。
そして成長させることが、自分の喜びになること。
それしかないですよと、お話しました。
そして、次の質問。
「あなたは部下を、今年どれだけ成長させることが出来ましたか。」
ある医院での話。
診療中の忙しい時。
カウンセリングルームで、資料作成をしているスタッフがいました。
その手をやめて、診療室に来てアシストをしてほしかった、との意見が出ました。
その時、いかにも忙しそうに、しかも
「何をやっているんだ、こんな忙しい時に」という表情で、
「出来るだけ、アシストに付いて下さい」とだけ言ったなら。
最高のチームが出来るでしょうか。
人がどんどん、成長するでしょうか。
この忙しいときでさえ、カウンセリングルームで、やらないといけない仕事があったのでは。
それを認めてあげるだけで、いいのでは。
「大切な資料を作って頂き、有難う。大変でしたね。」と。
その人には、医院が忙しいと分かっている中でも、
どうしても、今やらないといけない理由があったのでしょう。
リーダーの役割は、その理由を聞くことではありません。
理由を聞くのは、その人自信を信じ切っていない証だからです。
正しくは、「差し迫った理由があるんですね。」
と、相手の立場を認めてあげるだけ。
それだけで、本人の気持ちは大分安らぐでしょう。
部下が成長できないのは、上司が部下を成長させないような
行動をとっているから(もちろん自分では分かっていませんが)。
最高のチームワークが出来ないのは、チームワークが出来ないように
上司が行動しているから(もちろん自分では、チームワークを作ろうと努力しているのですが)。
答えはいつも、シンプルなのです。
<真のリーダーシップ論を学び続ける 寄田幸司>