[’09/2/27] うえまち新聞
大阪市中央区天王寺くを中心に、無料配布されている、フリーペーパー「うえまち」 私たちのパートナー医院である上本町ヒルズ歯科クリニックの 院長永井美也子先生が、連載を行っています。
タイトルは、「豊かなライフスタイルを提案するニューコンセプト歯科ってなあに?⑱」。 内容は以下の通りです。
今回は歯科医院のホームページなどでもよく目にする PMTCについてお話します。 PMTCとは、プロフェッショナル・メカニカル・トゥース・クリーニングの略です。 自分で十分にクリーニングできないところを補ったり、 バイオフィルムという細菌の住処を破壊するのがPMTCです。 バイオフィルムとは台所の排水口のヌメリのようなものです。 歯という体の中で最も硬いものに、常に唾液という水分がある場所に、 1日に3回以上食べ物がやってきます。 硬いステンレス製のシンクに、水と食べ物が流れてくる台所と似ています。 台所も何ヶ月か毎に大掃除が必要なように、お口も大掃除が必要です。 毎日の歯磨きだけで、きれいなお口を保つのは困難です。 また、バイオフィルムを除去しておくと、 再度汚れが付着することを防ぐことができます。 バイオフィルムは、うがい薬や塗り薬では取り除くことができません。 PMTCで機械的に破壊することが最も効果的といわれています。 担当歯科衛生士が、ゴム等の専用の器具を使ってPMTCを行うと、 ホームケアでは得られない歯の滑らかさと爽快感が得られます。 ゴムで磨くので、全く痛みはありません。 心地よく、眠ってしまわれる方もおられるくらいです。 この方法は、今から約40年前に、むし歯・歯周病の予防のために スウェーデンで考えられた方法です。 さすが、北欧は予防歯科先進国ですね! 私たちの医院でも、カムカムクラブのお子様から、 高齢の方まで皆様にお薦めしています。 妊婦さんにも積極的に行っています。 妊娠中は、むし歯にも歯周病にもなりやすい時期です。 また、お母さんのお口の状態は、お子様にも影響を与えます。 産後は育児に忙しく、ホームケアが疎かになりやすいです。 PMTCはマタニティ歯科においても欠かせないものです。 |
<寄田幸司>