[’09/9/19] 思いを形にする(52) 新人ドクター研修その後
今日は、ワクワク楽しい勤務医の育成についてお話ししてみたいと思います。
毎年私たちの医院では、ドクターを採用しています。
多くの応募を頂くこと、本当に有難いことであると思っています。
しかし、その期待に応える、いや期待以上の成果を出し成長したいと思って頂ける
新人研修や教育をし続けることが、私たちに課せられた責務であると思っています。
どんな人であろうと、ここに来れば必ず伸びる、もしくはヨリタ歯科を退職し、開業すれば成功する。
そんな教育システムを作る必要がある、と実感しています。
そのため、入職後3ヶ月、新人ドクター育成システムを作り、まずは心のコップを上に向ける、
そう、ヨリタマインドやヨリタイズムを浸透させます。
すなわち、“鉄は熱いうちに打て”。
この後、いよいよ臨床での実地を行っていきます。
この4月に入職した、新人ドクター3名。
(といっても、入職1年目であるということ。皆が、新卒であることはありません。)
皆、いい素質を持っています。
前途有望、将来を約束された(?)大型新人です。
3ヶ月の新人研修を終えた後、正式入社。
正社員として、認められました。
しかし、ここからいよいよ本当の研修、修行が始まります。
まずは、私の患者様を一緒に診ていきます。
患者様が来院すると、私の診療方針のもと、まずは治療内容の報告。
私の指示のもと、診療を行います。
各ステップごとに、私がチェック。
そして、終了。
1日中、それを繰り返します。
また診療中は、約50項目の診療チェックリストがあり、
これに沿った行動、発言が出来ているか。
診療についたアシスタント(衛生士)や先輩ドクターが、確認しています。
もちろん、自主的にもチェックしています。
また、1日の診療終了後は、その日の初診の患者様のカルテや
私が気になったカルテを提出、症例検討会を毎日行っています。
どんなに忙しくても、どんなに時間がなくても私が診療している日は、
必ずルーティンで行います。
診療に対して、妥協や言い訳には、私は耳を貸しません。
自分を律する、もしくは自分の限界までチャレンジし続ける気持ちや姿勢を持ち続けることで、
才能は開花、自分に自信が持てるようになるのです。
ここまで達するには、少なくと1~2年かかると思います。
その間は、かなり厳しいことを言われ続けるかも。
しかし何故ここで学ぶのか、何をここで学ぶのか、
将来どうなりたいのか、それが明確であれば、くじけたり、挫折することはありません。
迷うことも、ありません。
この半年が、最も大変かも。
しかし選ばれし彼らなら、必ずこの時期を楽しんでくれると思います。
振り返ってこの1年間が、歯科医師人生の中でも最も充実していたと言って頂けるような研修。
これからも、続けていきます。
<あの時があるから今がある 寄田幸司>