昨日の夜7時すぎ、忙しいはずの時間帯ですが、
何故か、私の患者様のアポイントメントが入っていませんでした。

そこでふらっと、感クリルームへ。
感クリの中村君、米田さんもすでに帰宅。

一人さみしく、椅子に腰をおろしました。
目の前には、診療室を映し出すカメラモニターが。
何となく見つめる私の目が、ある映像で止まりました。

それは、1階の駐輪場を映し出したもの。
そこには、忙しそうに駐輪場整理してくれている小倉さんの姿。

真上から撮っているので、よくわかりにくいですが、
ただ単に、突っ立ってるのではないことはわかります。

私たちの医院を訪れた患者様と身振り、手振りで楽しそうに話しているのです。
そして、車が来るとすぐに歩み寄り、交通整理をする、
そしてまた小走りで駐輪場へ戻る。

本当に、一生懸命働いています。
そこで、ふと我に帰りました。

私たちは空調が利いた院内で、夏でも汗をかかずに、
虫に刺されることもなく働いている。

ふきさらしの雨にぬれることや、強い陽射しに目がくらむもない。
強い風にあおられることや、花粉、車の排ガスなどでむせることもない。

恵まれた環境なのに、小倉さんのように
患者様一人一人と真剣に向かい合っているのか。

「出来ていない、まだまだ。」
そんな言葉が私の脳裏に、こだまする。

時間のゆるす限り、お話をさせて頂き、
与えられた時間の中で、最大の結果を出す。

そんな、患者様一人一人を大切にする
一人一人に愛されるヨリタ歯科クリニックを作りたい、

そう思える出来事でした。

＜これからもモニターを見つめ続ける　寄田幸司＞