[’10/6/8] 人の役に立ちたい その①
今日の、朝のニュース。
「人の役に立ちたい」と願う人が、30代で60%、
20代では65%、そしてその数値は近年、
9%~6%上昇しているとのこと。
また、私の尊敬する田坂広志さんも、
その番組で、コメントを述べていました。
こんな感じ。
「今、若者はグローバライゼーションの中で生きています。
その中で、人の役に立ちたいという意識は薄らいできました。
しかし、本来、日本人は、人の役に立ちたい、ありがとうの言葉を聞きたいという思いは強い。
原点に戻ってきたのでは、ないでしょうか。」
人の役に立つということは、ありがとうの言葉を聞きたい、
自分の存在価値を、見いだしたいということ。
日々の診療の中で、私もついつい時間に追われ、
また、目の前の解決しないといけない問題にとらわれ、
心に余裕がなくなってしまうことも、しばしば。
人の役に立ちたいという思いから、歯科医師となったのにも関わらず、
その信念が、ゆらいでしまうことも。
そんな中で、先日の日曜日、母校である岡山大学歯学部で
研修医向けの、進路相談会に出席していきました。
卒業1ヶ月の研修医の先生にとって、今は人生の岐路。
このまま大学院に進み、学位を取り、専門分野で、研究者としての道を進むか、
あるいは、勤務医になり、幅広い技術、知識、そして、マネージメント能力を身につけ、
開業医として、地域医療に貢献するのか。
道は、2つ。
そのため、大学に残っている先生や、開業している先生方の
多くの考えや、歩んで来た道にふれることにより、
自分の進む道、理想の歯科医師像を明確にして頂けたらと思います。
正解は、ありません。
だから、失敗もない。
あるのは、強い信念と決意を持ち、あきらめず
ただ、ひたすら一歩ずつ前に進むのみ。
人の役に立ちたい、ありがとうの言葉を聞きたい、
自分の存在(歯科医師として)を見い出す、
その思いが続ければ、何も心配ない。
そんな場を与えて頂いた、大学同窓会に感謝。
今後も迷える後輩の、お役に立てることがあれば、
こんなに嬉しいことは、ありません。
?<こんな私でも何か役立つことはある 寄田幸司>