先週、広島での日本生産性会議２０１１で、
パネリストとして、お話しさせて頂きました。
その時のテーマは、逆境で輝く。

ということで、先週東京で、私たちの医院で勤務する
５年目衛生士、上手綾菜さんが、経営戦略研究所(株)が主催する
スタッフ育成塾の第３回ゲスト講師として、
約６０分、お話ししました。

上手さんは、卒後スグ、私たちの医院に勤務、
根っからの真面目、勉強好きな性格のため、
順調なスタートを、切りました。

仕事に集中しすぎたために、ヘルニアを患い、
足がシビれ、満足に歩けないようになりました。
もちろん、仕事は出来ません。
長期休職へ。

１日も早く、復帰したいという思いから、
必死に、リハビリを始めました。
しかし、一進一退、思うようには回復しません。

同期のメンバーが、成長していく姿を見るにつけ、
あせりや、不安、自分へのふがいなさもあったと思います。
本当に長い、２年間がありました。

しかし、家族や同僚の支えもあり、
今では、かなり回復してきました。
衛生士として、患者様を担当することが、出来るようになったのです。
そして社会人として、過去４年間、経験したこと、
学んだこと、成長してきたことの全てを語りました。

セミナー後、多くの参加者から、名刺交換がありました。
多くの人の心に、上手さんの思いが伝わったからでしょう。

私は何も手伝っていませんが、スライドを作り、
原稿を憶え、それを時間通り６０分、きっちり終わるよう、
何度も何度も、練習しているのを知っていました。

講習終了後、思ったより緊張することなく、
自分の思いの全てを出し尽くしましたと、満足そうに、私に連絡がありました。
私も、心底嬉しかった。
努力が実った、また新たな旅立ち、目標が出来たと実感しました。

人生全て、順調に行くとは限らない、思わぬアクシデントもある。
自分ではどうしようもないことも、起こる。
これが人生、それが生きるということ。
そう、何が起こるかわからないから、楽しいもの。
頑張れるのでしょう。

自らの人生を、自らの力で切り開くことの大切さ。
上手さんから、学ばせて頂きました。

　＜全ての人生には輝きがある　寄田幸司＞