院長ブログ

[’17/3/17] インタビューコラム

いつも、お世話になっております
歯科医院経営マーケティング協会発刊
ニュースレター Doing

昨日、その企画で私がインタビューを受けました。
インタビュアーは、代表の中野 浩輔先生

私の岡山大学歯学部の、同級生でもあります。
診療しながら、毎月、歯科業界のためニュースレター
出し続けるその行動力と、強い意志敬服します。

ということで、今回のインタビューの内容は、
以下の通り。

 

1、移転開業して、良かったこと、悪かったこと。

2、この10年間で変わったこと、変わっていないこと。

3、規模の大きい歯科医院ならではの人の悩みは?

4、歯科医師、歯科衛生士、受付、歯科助手の採用、教育は?

5、先生は何歳まで現役で歯科医療を行いますか?事業の継承は?

6、これから日本の歯科はどのような道を進むのか?

7、先生が今、力を入れている治療の分野、勉強しているもの?


私の答えは、こんな感じ。

 

移転開業して、良かったこと、悪かったこと

良かったことは、ワクワク楽しい医院から人に優しい医院に移行できたこと。

①バリアフリー
エレベーター、手すりもない、2階と3階から
 車イス、ベビーカーでも、チェアーサイドまで案内できるようになったこと。
②カルテなどの収納。滅菌清掃レベルのアップ
 医院全体がすっきりし、スタッフも動きやすくなった。
③待ち時間の短縮
予約が取りやすくなった。
④福利厚生の充実
社員食堂、託児施設、人の採用、確保、研修ルーム活用。
⑤時短など、労働時間の短縮と労働環境の改善
その結果、おもてなし経営企業選、ホワイト企業大賞受賞した。

悪かったこと
①移転当初は、思った以上に患者様が増え、
スタッフの新規採用、教育がおいつかない。
②さらに、予約が取れない、忙しいで人がやめたり、
スタッフ、患者様からのクレームもあった。
③家賃、電気代が上昇。
④2階から3階への移転。
 さらに入りにくくなったかも。
 以前、医療テナントの一部だったが、3階単独になったこと。

この10年間で変わったこと、変わっていないこと

変わったことは
コンセプトがワクワク楽しいから人に優しい医院に。
医院の新規移転による場所、内装、スタッフの顔ぶれ。
保育士、栄養士、看護師、経営サポーターなどの新たな役職を増した。

変わっていないことは思いや雰囲気、スマイル&コミュニケーション。

規模の大きい歯科医院ならではの人の悩みは?

人の悩みはつきません。
女性なので、結婚、出産もあるので、
5年から10年常勤でいることは難しい。
幸い、パート、アルバイトで勤務しているスタッフも多い。
子連れ勤務の衛生士メンバーが4名いる。
そのため、託児ルームが手狭になったり、
事業所内保育も視野に入れています。

 

などなど。

さらに今日のお昼休み、これまた私がいつもお世話になっております
経営戦略研究所主催の、歯科医院スーパーTC育成塾参加の
谷口君より、課題である院長インタビューも受けました。

質問は、以下の通り。

 

医院の名前の由来、院長先生はなぜ開業しようと思ったのか?
また、なぜ今の場所に開業したのか?

医院の理念は?院長が歯科医師になろうと思ったのは?
どうして、そのような理念になったのか?

開業当初、どんな苦労や喜びがあったのか?

院長の治療、患者様に対する想いは?
院長の治療に対するこだわりは?

院長は何に喜びを感じ、何に怒りを感じるのか?

院長がスタッフにこうしてほしいと思ってるのは何か?

院長がスタッフにこれはしてほしくないと思ってることは何か?

院長はどんな思いで今回、自分にTC育成塾に参加してもらおうと思ったのか?
自分にこれからどんなことを期待してるのか?

院長は5年後、10年後、この医院をどのようにしていきたいのか?


私の答えは、こんな感じ。

 

院長はなぜ、歯科医師になろうと思ったのか?

私は、商売人の息子。
小さい時から会社と自宅が同じで、いつも父の働く姿を見てきました。
その中で、何となく父のように技術や才能を身に付け、そして周囲の人を喜ばせたい、
そう、思うようになりました。
そんな時、運命のイタズラが…(幸運の神様が、私にほほ笑んでくれました)。

高校3年生の冬、共通一次テストで失敗し、呆然としていた私に、
親友が手渡してくれた一通の願書。
それは、岡山大学歯学部のものでした。
それまで、歯科医師を職業にしようとは思ってもいませんでした。

しかし、友人の何気ない好意が、失意のどん底にいた私に、
小さな一歩を踏み出す、きっかけとなりました。
その時、心に芽生えた言葉、それは、
「私は、周囲の人に喜んで頂ける歯科医師になる」。

院長はなぜ、開業しようと思ったのか?

私は、商売人の息子(くどいですが)。
入学当初から、自分で起業したい。
自分の力を、試したい。
そして、周囲の人全てを幸せにしたい。

学生時代から、出きるだけ早く開業して、
成功する歯科医師になると、決めていました(決めれば、そうなるんですね)。
そのため、パブのウエイターやホテルのフロントマンなど、
アルバイトをしながら、接客業を学んでいました。

本当に多くのことを、学びました。
最高に、楽しかったです。
お金はありませんでしたが、無限の可能性と大きな夢はありました。

開業して、こんなことがしたい。
あんなことをしよう。
こんな人とお付き合いしたい。

具体的になればなる程、早く開業したくなりました。
その結果、同級生で一番早く開業しました(これだけは今でも自慢です)。
そして、一番早く成功(?)しました。

院長はなぜ、この場所で医院を開業したのか?

実は私は、優柔不断。
そして、自信家。
4年間の勤務医時代、華々しく活躍をしていた私は、
どこで開業しても成功する、そんな、鼻もちならないデンティストでした。
(それは、大きな勘違いだったことが、開業後すぐわかりましたが。)

そんなある日、妻の義父が医院を新しくするので
一緒にやらないか、という有難いお話がありました。

優柔不断で自信家の私は、
立地はあまり良くないが、そこまで私のことを買ってくれるならと思い、
「いいですよ」と一発返事。

そうと決まれば、早かったです。
あれよあれよという間に、オープンしました(1991年6月8日)。

ここでも、運命のイタズラが…。
幸運の女神はいつも私を、優しく見守ってくれました。

院長はどのような事に対し喜びを感じ、
どのような事に対し怒りを感じるのか?

歯科医師人生、早21年。(2008年4月現在)
とはいってもまだまだ私は、修行の身。
喜怒哀楽、浮き沈みが激しいです。
メンバーの満足そうな表情や、心からの笑顔を見ては喜び、
患者様の立場に立った行動をしてくれないドクターを見ては、
悲しみに涙します。

しかし、感情は全て自分が作り出したもの。
なぜ人がそのような行動をするのか、またしなければならないのか、
本質を考える(見抜く)ようになれば、心が乱れることもなくなります
(そう信じています)。

常に、プラス受信、プラス発想
たとえ、思いがけないトラブルが発生しても、
自分を成長させてくれることが、まだまだこんなに沢山ある。
その機会を与えてくれる環境を作ってくれているメンバーに、感謝感謝。
そして出来ていない自分に、日々反省。

院長は、自分の医院で働くスタッフに対して、
どうあってほしいと思っているのか?

私の愛するチームメンバーへの、7つの願い

① まずは仕事を、楽しんで下さい。
   なぜなら、仕事が楽しいから、プライベートも楽しくなります。

② 仕事を通じ、人間的に成長して下さい。
   仕事はやはり、うまくいかないことだらけ。
   しかし、逃げないで、そこから学び続けることで人は成長していきます。

③ 夢は願い続ければ、必ず叶います。
   なぜなら人の可能性は、無限大だから。
   お願いだから、自分で自分の可能性を消さないでね。
   私はいつまでも、あなたのことを応援しています。

④ あなたは一人じゃない、素晴らしい仲間がいます。
   信じきれる友が、いる。
   何でも話せる友が、いる。
   離れていても心は通じ合っている友が、いる。
   結局人は、一人では生きていけないものなのです。

⑤ 諦めず、チャレンジし続けて下さい。
   いつも輝いているあなたには、必ず幸運が訪れます。
   いつも目標を持っているあなたには、必ずチャンスが
   訪れます。
   いつも一生懸命努力しているあなたには、
   必ず、運命的な出会いが訪れます。
   だから、今の気持ちのままでいて下さい。

⑥ いつも、奉仕の精神を持って下さい。
   与えて、与えて、与え続けられる人になって下さい
  (私も出来ていません)。
   そんな人であふれる医院には、多くの恵みがあると思います。

⑦ 人の幸せを心から喜べる、清らかな心を持って下さい。
   なぜなら、清らな心を持つことで、他人の幸せが、
   自分の幸せになります。
   他人の成長が、自分の成長になります。
   部下が、どんどん成長するリーダーになって頂きたいと思います。

院長は来院している患者様に対して、
どんな思いを抱いて診療しているのか?

お口の健康のみならず、心の健康にまで繋がる、
医療サービスを提供していきたいと、思っています。

すなわち、虫歯や歯周病のその先にあるもの。

「こんな医院に、出会えて良かった」
「こんな医院なら、ずっと通いたい」
「こんな医院を、もっと早く知りたかった」
「ここに来ると、元気が出る」
「一生が、変わった」
「夢が、実現できた」
「生きる喜びを、与えてもらった」

医療を通じ、患者様に夢と希望、愛と感動を与えたいと、
本気で思っています。

カムカムクラブに通う、子供さんたちには、

「大人になると夢が叶うぞ、仕事は楽しいよ。
だから、今から将来なりたい自分をしっかりと持とうね」
という、夢メッセージを。

ウエルカムサロンに通う、人たちには

「豊かで実りある、楽しい人生を送って下さいね。
そのため私たちは、出来る限りサポートします。
あなたは、一人ではありませんよ。」
という、愛メッセージを。

これからも、私たちの医院を訪れる多くの人に
心からのメッセージを、送り続けます。

院長は5年後、10年後、この医院をどのようにしていきたいか?

私の将来の夢は、ここに集まる全ての人を幸せにしたい。
また、ここに集まる全ての人と、一生のお付き合いをしたい。

例えば

・若手ドクターであれば、経営者としての考えを身に付け、
 夢のある医院を作ってほしい。

・メンバーであれば、一人一人が生き生き輝き、自己成長し続けてほしい。
 そして皆で励まし、理解し合い、協力し合える最高のチームを作ってほしい。

・来院される患者様には、感謝、感動、そして夢を与え続けたいと、本気で思っています。
 私たちだから出来ること、私たちにしか出来ないこと、
 とことん、こだわりたいと思います。

志は天より高く、夢は空より大きく、そして愛は海より深く。
そんな尽きることのない願い、思いをこれから5年、10年先も持ち続け、
そして一つずつ、着実に実施していきます。

今から5年、10年後の自分、医院を想像するだけで、ワクワクしてきました。
みんなの夢が叶う、愛と感動の“ヨリタワールド”実現します。


インタビューを受けることで、自分の考え
より明確にすることが、出来ます。
その意味では、私にとっても有難いこと。

3月末には、デンタルダイヤモンド社
インタビューも、予定されています。

こちらも、今から楽しみです。

追伸

本日で、滅菌消毒を行って頂いた
スマイルサポーター 橋本 富久子さん
退職と、なりました。

4年2ヶ月に渡り、文字通り私たちをサポートして頂き、
本当に、ありがとうございます。

 

<質問に答えることで、明確に自分を知るいい機会になる  寄田幸司>

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