院長は不在です
先日、小さなお子様の歯並びが気になるお母様が、私の不在時来てくれました。
そのとき対応した勤務医の先生が、お母様に話した最初の言葉です。
「誠に申し訳ありません。今日は、院長は不在です。」
歯並びの相談を歯科医院で受けることが、特別なことでしょうか? たとえ初診の患者様であっても、歯に関する相談があれば、出来るだけ時間をかけて聞くのが、ヨリタ歯科クリニックであるはずです。
そこに院長がいるかどうかは関係ありません。
その日、歯科医師3名、受付スタッフをいれ、メンバーは9名。総数12名です。初診カウンセリングの中で、歯並びの悩みや希望を、十分な時間をかけて お聞かせいただくことは、私(院長)でしか出来ないのでしょうか。
来院されたお母様は、その場で適切な診断や、診療方針を聞きたいのではないはずです。
愛する我が子の歯並びのことを、親身になって考えてくれる 歯科医院や医師を探して ここに来たのです。
その不安と期待が入り混じった気持ちで、自分の順番を待つ待合室での 勤務医の言葉が 「院長は不在です」。初診患者様をさらに不安にするだけの言葉です。 来院される全ての患者様に、信頼と満足を与える医院であり続ける ヨリタ歯科クリニック には、あまりふさわしくない言葉です。
何かが間違っています。
銀行窓口で口座の開設をする時、「今日、支店長は不在です」。という受付がいるのでしょうか?
スーパーや百貨店の広いフロアで、ほしい商品が見つからず尋ねた時、「今日は店長が不在です」と答える店員がいるでしょうか?
歯科医院で一般的な歯の相談をして、そのことに答えられないのは何故でしょうか?
診療中、私たちの胸にいつも携帯しているものは何ですか?
その中の16条には何と書かれていますか?
私が不在の時はこれかからもあります。いや、さらに増えるでしょう。
「院長は不在です」ヨリタ歯科クリニックでは、今後決して使う必要がない言葉であることを強く願います。