[’05/12/16]岡山大学歯学部6年生のあなたへのメッセージ
今日、母校の6年生の2人が、見学に来られました。
朝一番から、午前中ずっと見学し、そしてお昼休みにゆっくりお話させて頂きました。
以前にもこのコラムに書きましたが、大学6年生のこの時期は人生の岐路だと思います。
今後の3年間のあなたの身の振り方で、これからの10年、いや20年先まで、
決まってしまう可能性があります。
その後気付いて、自分の診療スタイルや、考え方、生き方を変えようとしても、
そんなに簡単に変えれるわけありません。今しっかりあなた自身を見つめて下さい。
多くの先輩の話を、先入観を持たずに聞いて下さい。
もっともっと文学書やビジネス書など専門分野以外の本を読んで下さい。
今学ぶべき事は、今学んで欲しいと思っています。
そんな中、つい最近、岡山大学歯学部テニス部OB会誌「楽球」から、
原稿依頼がありました。その原稿を彼らに読んでもらいました。
その後、彼らの目が輝きました。
今回のOB会には是非来たいと。
そして、私の話を聞いてみたいと。
テニス部員ではない一人は、スグにでも入部します(?)とのことでした。
彼らには情報が少なすぎます。選択肢が少なすぎます。
● 身近に目標とする人が、いますか。
● なりたい自分を、明確に持っていますか
● あなたの、歯科医師としての夢は何ですか
● なぜあなたは、歯科医師を目指したいのですか
● 自分に、自信を持っていますか
私の愛する母校の6年生のあなたに、是非この質問をしてみたいです。
あなたの人生を決めるのは、他でもないあなたです。
強い信念と情熱を持って、自分の意志で自分の人生を切り開いて欲しいと願っています。
以下は彼らに読んでいただいた「楽球」の原稿の一部です。
「楽しくなければ開業じゃない!!!」
~ 岡大テニス部OBのあなたがもっともっと光り輝くために ~
こんにちは。2期の寄田幸司です。テニス部OB、OGの皆様、お元気でしょうか。
私はもちろん元気です ハイ!
今日、楽球委員の方から、原稿の依頼が舞い込んできました。
それも、テーマを指定して。それは何と、「開業で成功するために。」かなりシビアなテーマです。
しかも、今回楽球のテーマが「楽しくなければ楽球じゃない!!」。ということは
私の原稿のテーマは、「楽しくなければ開業じゃない!!!」となります。必然的に。
しかも、ビックリマークが3つ付きます。
その位、気合を入れて、この原稿を書かなければならなくなりました。
私は大学を卒業して、早20年、開業して15年になろうと思います。
この間いろんなことを経験しました(しなくてもいいことまで含めて)。
その中で気付いたこと(いや、気付かされたこと)が多々あります。
その事をほんの少しだけ、お話させて頂きたいと思います。
その前に実は私は、最近いろんな所でお話をさせて頂く機会が増えました。
なんでも、私のかなり変な話がおもしろいとのこと。
こんな話だったら医院のスタッフ全員、引きつれて聞きたいという有難い声も、 聞かれるようになりました。
そんな中、若い開業を目指す先生方対象に「ワクワク楽しい開業セミナー」と題した
講演会も開いています。今回はそのお話を少し。
何をかくそう、私が歯科医師になった理由、同級生の中で一番早く開業した理由、
それはただ一つ、「成功して、ほんの少しだけお金持ちになって、人生楽したい!」
しかし現実はそんなに甘くありません。確かに開業当初から、
患者様が押し寄せていました。スグに1日40人の来院者が訪れる医院になりました。
しかし、現状は…。日々、時間に追われ、診療室を走り回っている。
1日が終わり、自然と口に出る言葉といえば、「今日も何とか無事終わった」。
とてもじゃないが、2~3年後の夢をスタッフに語ったり、共に理想の医院を築こうなんて、
スタッフの肩をたたきながら、微笑むことはありませんでした。
一日中、私の指示にそって、黙々と動くスタッフは、疲れはてていましたから。
そんな私がなぜ、今こんなに生き生き働いているのか。
チームメンバーに夢と理想を語るようになったのか。そして私と共に働くスタッフが、光り輝いているのか。
それは、発想をほんの少し変えただけ。答えは「て」を「く」変えたこと。
そう!「楽してを楽しく」に。
そうすると、いろんなアイデアが湧き起こりました。
私自身、信じられないくらいに。
そろそろ本題に入ります。今から開業を目指すあなたに、是非知って頂きたいことです。
すなわち、私のように遠回りしないで、短期間に開業し成功する方法。
しかも楽しくてしかたがない程に。
歯科医師のほとんどは、開業の道を進みます。
独立イコール開業
すなわち、あなたは歯科医師であり、経営者であるということ。 にも関わらず、
大学はもちろん、卒後も、経営ノウハウや、 マーケティングを学ぶ機会はほとんどありません。
また、一般に、歯科医院経営者は技術の習得に重点を置いた、 職人気質の人が多いように感じます。
あなたはどうでしょう。
しかし、小さいとはいえ、企業である以上、収益をあげないと自分がやりたいことも出来ません。
設備投資も、思うようにいかなくなります。
また技術だけに片寄ると、どうしても患者様を上から見下す態度になりがちです。
木を見て森を見ず、歯を見て人を見ず、そして人を見て地域を見ず、となってしまいます。
そうなると、スタッフとの人間関係にも影響し、仕事が楽しくなくなります。
ここで、成功する開業医を目指すあなたに、3つの質問があります。
① あなたはなぜ、開業するのですか
② 開業して、あなたは何を得たいのですか
③ あなたにとって、成功とは
この3つの質問に答えることで、初めて今何をしなければいけないか、明確になります。
さらに本質的な5つの質問
① あなたは、どんな歯科医師になりたいですか
② 10年後のあなたを、想像したことがありますか
③ あなたの理想の自分(セルフイメージ)とは
④ 理想のあなたに近づくため、今あなたは具体的に何をしていますか
⑤ あなたの周りに、尊敬できる歯科医師がいますか。そして、その先生のどこが魅力ですか
まず、この質問に明確に答えを出して下さい。
出だしから、ワケのわからないことを質問して申し訳ありません。しかし大切なことです。
答えを出したあなたは、この続きを読んで下さい。
成功へのファーストステップ
ズバリ! 医院理念の確立
言い換えれば、あなたの医院の存在理由とは
そのために大切なこと
① あなたが目指す、理想の歯科医院を明確にする
② そしてわかりやすく、チームメンバーに伝え、協力してもらう
③ あとは決して迷わない。そして自分を信じる。
成功へのセカンドステップ
ズバリ! 闘わずして勝つ
これはビジネスの成功方法です。 勝負は闘う前に、決まっているのです。
そのために大切なこと
① 患者様のニーズに、合わせない
② 患者様に教え、気づいて頂く
③ チームメンバーが楽しくなる、イベント企画、実施
④ そして、他院との差別化ではなく、独自化
ご理解、出来ましたでしょうか。 ここには成功のノウハウがほとんどで全て含まれています。
さらに大切なこと。
成功へのサードステップ
①開業時、決して実践してはいけないこと
・患者様は、あなたの技術を信頼して来てくれると錯覚し、治療内容ばかり話してしまう。
患者様の真のニーズを引き出せていない。
・専門知識はスタッフにはわからないからと、全て自分でしてしまう。スタッフを信用していない。
権限委譲が出来ていない。スタッフには、モチベーションが下がる雑用ばかり押し付ける。
②是非知って頂きたいこと
・来院前、患者様の満足度、期待度をできるだけ高める必要がある
・患者様の信頼は、院長に会うまでに確立されている
・そして医院の第1印象は、7秒で決まってしまう
そのため、具体的に実践することは… と、こんな感じで続きます。
私の楽球での原稿スペースが、そろそろつきてきました。 残念ですが、しかたありません。
しかし、ご安心下さい。今まで述べたことの詳しい解説と、この続きは 秋のOB合宿で完全公開します。
(2~3時間かかると思います。)
今まで、決して聞いたことのない内容です。
私がこの15年、いろんな異業種セミナーに参加し、ビジネス本を読み、 実際実践し、
さらにはスタディグループの中で発表し、絶賛(?)された内容です。
普段は高額のセミナー参加費(後悔はさせません。是非お聞きください。)を頂いている内容です。
もちろん今回は無料で公開します。
そのかわり、ほんの少しだけお願いがあります。
その1. セミナー参加者は秋のOB会には、必ず参加してください。
私のセミナーのみの参加はご遠慮下さい。
もちろん、OB会に参加したからといって、私のセミナー参加を強制されることはありません。
その2. 出来ればOB会の年会費は払ってくださいね。 この2つさえ守って頂ければ、嬉しいです。
私は、ほんの少し先にOBになった先輩として、これから長い歯科医師人生を歩むあなたに、
少しでも夢と希望を与えることが出来ればと思い、こんな企画をしてみました。
そして、秋のOB会が、いつも以上に実りある会になれば嬉しいです。
私たちは、学生時代、共通の目的、共通の思いを持って集まった仲間です。
楽しかったこと、つらかったこと、それらは皆、青春の一ページを飾る大切な思い出です。
秋のOB会では、お互い将来の夢を大いに語り合いましょう!
追伸 文章はおちゃらけですが、内容は本気です!
私が主催するワクワク楽しい歯科医院実践会の活動をさらに詳しく知りたいあなた は下記のアドレスへ。 http://www.wakuwakufun.jp/
あなたに伝えたい事がいっぱいある 寄田幸司