Vol.151 2012ワクワク楽しい経営日記パート20 ~選ばれる医院作り~
自費中心でいくのか、広範囲からのファミリー層を狙うのか、
また、地域密着型にするのか。
それを、看板や内容にまで落し込んで、設計することで、
自分の医院に、来て頂きたい人が、集まる。
後は、わかりやすい資料を配布し、しっかり時間を取り、
カウンセリングすること。
そうしないと、自医院に合わない人も集まることになります。
例えば、今すぐ治療を求める人、出来る限り短期間で、
治療を終えることを求める人など。
私たちが関りたい人は、一生のお付き合いが出来る人。
そのため、虫歯、歯周病などの予防処置の大切さ、
メンテナンスの大切さを、出来るだけ時間をかけて、説明して下さい。
さらに、開業1ヶ月は認知されることが、大切。
医院前看板を目立たせるため夜も、ライトアップする。
紹介者カードも、是非作って下さい。
またフェイスブックを使い、
積極的に情報公開し、コメントはマメに返事を書くことが、
大切であると思います。
自分に合う人を集めることが、開業で一番大事なこと。
そのため、どんどん情報発信していくべきだと思います。
誰でもいいから、来てくれというのは、よくありません。
選ばれる医院になることが、大事。
逆に、誰でも来てほしいというのであれば、
日曜も診療をする、遅い時間まで
診療するなど、利便性で優位に、立たなければなりません。
私たちのように、予防ベースの歯科医院ならば、
治療終了後も、継続的な予防管理が大切であることを、
初診時に、お話しする必要があります。
全額的に治療をしたい先生であれば、最初から口腔内の詳細な資料を取り、
全額的な治療計画を、保険、保険外問わず、提案すべきです。
治療が進むごとに、個別の治療費をお話しするのは、良くありません。
保険外を含む、全額的な治療を、希望されるのか、
もしくは、保険の治療のみを、希望されるのか、
最初に資料を渡し、きちんと説明、確認をするのが、
いいのではないかと思います。
ですが、先ほどお話したように、開業1ヶ月は、医院の認知が一番。
そのために、院内が分かる、写真パネルを外部に貼り、
院内に入らなくても、取ってもらえるツールを、最初から用意します。
もちろん、看板も夜は電飾にし、出来るだけ、目立つようにします。
知ってもらわないと、患者様は来ません。
では、ここで、最低作っておきたいツール類を、紹介します。
まず、紹介者カードや、医院前に置いてある医院案内、
無料小冊子などの配布物は、
ホームページ上でも請求出来るようにします。
それらは、まず必要であると思います。
小冊子では、どういう人に来て欲しいのか、
はっきり出すのが良いと思います。
それと、自分たちがどういう目的で、この医院を開設したか
という思いを、小冊子に書くことが必要です。
「地域のニーズがこうだから、こうしないといけない」……
ということでは、ない。
地域のニーズに合わなくても、自分のやりたいことをやり続けることで、
いつの日か支持し、長くお付き合いして頂ける患者さんと、
出会うことが出来ます。
この地域は、自分のニーズと合っていないから、上手くいかないというのは、
言い逃れのように、思います。
信念を持ち、自分のやりたいことをやれば、
時間はかかりますが、必ず評価されます。
自信を持って、やり続けて下さい。
来患数は、開業当初1日10人来るかどうかでしょう。
もちろん、たくさん来たら有難い。
しかし、事前の準備が出来ていない中、
想定外の人数がお越しになると、大変です。
最初は、スタッフ2人。
1日30人来ると、もうパニックになります。
全く対応出来ないでしょう。
患者さんの満足度は、明らかに下がります。
まずは10人ぐらいから、徐々に増えていくのが理想じゃないかと思います。
20人~30人になった時、(それは、3ヶ月後から半年先ですが)、
1人、人員を増やします。
緩やかに、患者さんを増やすのが、問題が起こらない、
一番の対応方法だと思います。
最初は1日10人でも、全員カルテを作りますから、大変です。
カルテを作って、カウンセリングをします。資料も取ります。
それで大体、1時間かかります。
10人来たら、それだけで10時間。例え5人でも、
毎日初診が来ると、てんてこ舞い。
最初は1日、1人~2人の初診の方に、きっちりとした対応をするのが理想です。
―――― 今回の学び ――――
ワクワク楽しい歯科医院は、少しずつ成長していきます。