Vol.118 2011ワクワク楽しい経営日記パート11 ~ライバルは誰 (自主練習)~
今回は、ある勤務医のお話。
開業当初(20年前)、私は早く一人前の歯科医師として認められたい
地位と名声を手に入れたい。そんな思いでいっぱい。
周囲から見れば「ガツガツして、何あせってんだ」と思われていたかも。
それ程、自分に自信がなく、見えるもの(売上や来院数など)ばかり、
気にしていたように思います。
そう、その時の私のライバルは、この地域で開業している、同業者だったのです。
あの先生は、○○時まで診療している。この先生は、
1日○○人患者様が来ているらしい。
従業員が、○○人もいる。○○先生は、新しく設備投資をしたなど。
そんなことばかり、気にしていたように思います。
そしてある意味、地域で成功すると、ライバルがいなくなると、目標を見失ってしまいました。
何を目指せばいいか、わからない。
10年前の私は、そんな状況でした。
目先の利益や、ちっぽけな自分本位の幸せを追い求めた結果なので、当然と言えば当然。
全く、楽しくなかった。
将来が、見えなかった。
そんな中で、共に働くメンバーや、追い続けてくれる患者様、
支えてくれた家族など、もっともっと身近な人、そう、半径3m以内の人の幸せを、
心から願うようになりました。
すると、視点が大きく変わったのです。
自分の、やりたいことをやり続ける。
楽しいと思ったことを、心から楽しむ。
笑顔でありがとうと、心から言える自分になる。
そう決めたとたん、ライバルは周囲の同業者ではなく、自分自身に、なったのです。
自分に素直になる、自分に負けない、弱い自分、
いくじなしの自分、言い訳ばかりの自分に打ち勝つ。
自分に、限界を作らない。ライバルは、自分。
昨日の自分に勝つことが、大切であるとわかったのです。
それを知ってから、ほんの少しですが、人生が楽しくなりました。
心に一筋の光が射し込んだよう。
これからも、昨日の自分を愛し、今の自分に感謝し、明日の自分を賞賛したいと思います。
そんな話しを2010年の新人研修で紹介すると、いろんなことが、起こります。
例えば…。私が一番に医院のドアを開け朝の静けさの中で、
院長室で集中して仕事をしていると、
トントンとドアをノックするのが、8月から研修生として勤務している入江先生。
手にはドクター日報を持ち、脇にはドクターマニュアルが詰ったファイルをかかえ、
満面に、笑みを浮かべながら。
そう、メンバーの中でいつも一番に医院に来るのが、
新人の入江先生なのです。
その後、診療ウェアに着替えて、診療室で、コンプレッサーとバキュームのスイッチを入れ、
黙々と模型実習をしています。本当に頭が下がります。
日々、乗り越える必要がある課題があるから、自ら行動する。
日々、学び続ける課題があるから、自ら行動する。
日々、期待に応えたいことがあるから、自ら行動する。
努力家の入江先生なら、
患者様に信頼と満足を与える尊敬されるドクターに、なれるでしょう。
言われたことを素直に受けとめ、そしてまずは実行してみる。
そして良かったことは、継続する。
ほんのささいなことですが、自分に負けず]
その第1歩を踏み出せる人が、夢を実現するのでしょう。
今日の学び 今やるべきことをやり続けることで、メンバー一人一人が輝きます。